一番すごかった霊能者と言えば・・

霊能ブームのさきがけ?! 出口王仁三郎のお話

戦前、大本教の開祖である、出口王仁三郎という男の人がいたのですが、この人は知る人ぞ知るすごい霊能者さんでした。
「式神(しきがみ)」と、言う、小さな精霊のような霊を自由に操ったりします。
式神さんに「お茶もってきて」と、宙に向かって頼めば、すーっとお茶がちゃぶ台の上に飛んでくるのです。さらに、洋服を着るのを手伝ってくれたり、知りたいことを調べさせちゃったりするんですね。

本当だとすれば、ちょっと信じられないようなお話しなのですが、式神術の他にも、瞬間移動みたいなことも出来たというのですからすごくないですか?

そして、それを見てしまった弟子に
「今見たことは他言してはいけないよ」

などと、クギをさしたりしたそうです。
予言についても突出していて、世相について流行については突然に閃めき
「あ、政治家の○○さんが打たれる!」と、叫んだりしていたそうです。
誰も知りえない神様の世界の流行すたりを知っている、病気を瞬時に治せる、瞬間移動ができる、というのですから、現代に生きていれば、それこそマスコミに追いかけまわされたでしょうが、ご本人は変人の目立ちたがり屋だったと言いますから、案外喜んで披露してくれたかもしれないです。
ご興味がある方は、書籍などを読んでみると良いかも。

さらに、「審神(さにわ)」と言われる「神様を見定める」ことが出来ました。
聞きなれない言葉ですが、「審神(さにわ)」とは、霊能師さんや霊が見える人達を「霊査(れいさ)」して、どんな霊がついているのか、本当に神様なのかどうか、教えてあげる人のことです。
例えばですね。霊能者さんに
「あなたには実に美しい弁天様がついていて、世の中を救いなさいって、こういう能力を授けたみたいですよ。」
とか
「あなたのは狐です。キ・ツ・ネ。油揚げをそなえれば、もっと詳しいことを教えてくれるようになりますよ」
「あなたのは、神様じゃなくって、悪鬼がたぶらかしているみたいですね。ですから、力をなくすように、私がお払いしてあげます」

などと、霊能者の霊の特色を見ぬいて、アドバイスなんか出きる、高次元の力をもった人が審神(サニワ)です。
霊能力があって人を救える力のある人って本当にいますけど、そのパワーってどこから出ているのか?何に向かっているのか?は正直いって、その本人さえよくわからない、というのが本当のところだと思うのです。
戦後の日本は物質の豊かさに向けて走ってきてしまいましたから、そういう精神分野の超専門家、サニワという超絶カリスマ性を持つ人物は皆無となりました。

つまり、霊能力者の本当のところは、なんの拠り所もなく、誰にもわからなくなっちゃった、ということです。

とても残念なことなのですが、そういう混沌とした時代にひとりひとりが自分の精神をテーマに拠り所を見つけ出していく時代なのかな・・、と、私は思っています。

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