タロットの占いをする前の注意点
わたしはタロットカードとの付き合いは長くて10代から占いをしていました。
個人的にはわかりやすくて簡単に当たるカード占いが大好きだったのですが、ずいぶんイヤな思いもあったんです。
そうした経験から、タロット占いをそうそう簡単に人にはオススメしなくなりました。
お店でも、占ってもらうだけではなく、タロット占いをしてみたい!という方がいらっしゃいます。
「タロット占いが習いたいので教えてください♪」
そんな時、わたしはご本人の身を深く案じて注意を守るように言います。
それは、
1・無理をしない
2・自分のことを占うのは良いけど、他人には注意しましょう。
3・もし、他人のことを占うのならば、護身の知識が必要になります。
タロットカードは占いするのに便利な反面、魔訶不思議な魔力もあるようです。
エピソードをお話しましょう。
むかしむかし。20代の頃、とあるお寺の娘さんA子さんと仲良くさせていただいた事がありました。
A子さんは私に
「家に来てくれる信者さんに少しでも楽になってもらいたいの」
「相談に乗ってあげたい。占いを教えて」
と、いうので、わたしも何となく教えてました。
A子さんは熱心に練習をしたので、あっという間にカード占いが出来るようになりました。
「自分のことを占ったんだけど、ものすごく当たるようになったわ!」
「もう当たりすぎて怖いくらい・・」
喜んだA子ちゃんは、さっそくお家に来る信者さん達を占いはじめました。
A子ちゃんは元々カンが良く霊感があったのかもしれません。
占いはよく当たるのでお寺の雑談室は大いに賑わいました。
ところが、しばらくして。わたしはA子さんから頻繁に相談を受けることになります。
「パメラさん。何だか様子がおかしいの。」
「なんだか。頭が痛いんだけど」
と、いいだしました。
「占いのしすぎじゃないかな。無理をしないで少し休みましょう」
そんな風にアドバイスをしましたが、事情を知らない信者さん達は気軽にA子ちゃんに占いをせがみました。
仕方がないのでボランティアで占い続けていると、今度は体のあちこちが痛くなってきてたびたび寝込むようになってしまいました。
「人を助けたいので!頑張る!」
と、いうではありませんか。
わたしは
「A子ちゃんは敏感だから、占いが当たります。」
「しかし、そういう人は悪い気ももらいやすいの」
「なんでも平等にできてるのよ。だから、あんまり頑張って他人のことは占わない方がいいわ。」
と、忠告しました。
彼女に対していちまつの責任を感じてしまった私は、護身用のブレスレッドを作ってあげたり、結界の作り方とかを教えたりしましたが、そんなに簡単に出来たら誰も苦労はしません。
そもそも結界とかA子ちゃんのお家とは宗派がちがいます。
信者さんに大人気のA子ちゃんは、相当参っていました。
半年ほどたったある時
「パメラさん。もう占い辞める」
「信者さんには断ることにした」
「私はこんなひどい目にあったし、私んちの宗派とカバラの教えは違う!」
という、多少キレ気味の電話をもらいました。
A子ちゃんはセンスもあったし、人気もあったんだけど、ちゃんと占いの流儀ってあるんです。
守ることを守らないと、こういう風になるんだな、と思いました。
タロットカードはとても便利だけど、自分で責任をとれる範囲にとどめ、楽しく占ってください。