相術について
「ものの形や、形状を見る事によって、現状や未来を知る」ことを相術といいます。
代表的なものは手相、人相、風水、印鑑占い、カラー占い。姓名判断、地理風水、陽宅風水もこの仲間で、形があるものですから、分類学、統計的な占いでもあります。
言われてみれば、顔つきや、体つきで、その人のことが何となくわかる事ってありますよね。
家の向きや土地の地形なども、何かしらの意味があってのことかもしれません。
形の占いなんですが、「占いの奥義」とされている事が多いです。
易などは「象」を見ると言って、八卦以外の「形」をみたり、四柱推命でも五行の「風景」をみたり、イラストで表したりします。
人相
現在の東洋の人相学を集約したのは1500年前の禅宗の開祖「達磨大使」と言われています。
しかし、インドのお釈迦様が誕生した時に人相を見る人達が赤ちゃんをみて「この子どもは三十二相を備えています。優れた人物になります」と、予言されたそうですから、インドでは2500年以上前から人相術が確立されていたのかもしれません。
ヨーロッパでは、すでに約2500年程前から骨相といって、骨の形から人の運命を推測する方法を中心に研究され、ピタゴラスやアリストテレスも人相の研究がされていて、人相からみる3つの気質の分類や、顔全体や目、鼻、口などのパーツ、しぐさなどを中心に人相の判断がされていたようです。
中国の明の時代に「神相全篇」という中国人相の書物が完成しました。仏教伝来のと共に日本に伝わりました。
江戸時代に入ると水野南北という人相の達人は、難事件をいくつも解決し、朝廷からも信頼されていたそうです。晩年は沢山の弟子を持ち、「南北観相」を記して、現在の日本の人相術の礎をきずきました。
手相
手相の歴史は3000年前とも5000年前とも言われています。
大昔から人類は、自分の手の模様に何かしらの神秘を感じていたのかもしれませんね。
インドやイギリス、ギリシャ、中国など世界各地で手相の研究の軌跡があるようです。
かの有名な、アリストテレスも1490年。
「アリストテレスの手相術」を著作して大ブームを巻き起こしました。
中国では、前漢時代の思想家、鬼谷子が「玉掌之図」を記しています。
手相は、東洋流の見方と、西欧流の見方と二通りあるようですが、イギリスの手相研究家、キロ氏により、西欧流の見方に軍配が上がっているようです。