仙道五術についてのコラムです。命、ト、相、医、山について。東洋占術パメラの館

ト術について

占術は、過去の天才的な哲学者が「これ!」と閃いたものが元になっています。
陰陽、暦、天体、シンボルなどの自然現象を観察して考えられたもので、一歩先の未来、細かい事柄。近い未来を占うのに便利です。
例えば、明日の試験は受かるか、失せものは出てくるか?などなど。一瞬の占機をとらえて占いをしますので集中力が必要になります。
卜(ぼく)の占いは、水晶占い、タロットカード、ダウジング、周易、断易、梅花心易、ホラリー、タロット、六壬占い、コーヒー占い・・などです。

周易

周易は陰陽説、五行説、九星などの要素を駆使して使う、東洋占術では代表的な占いです。
易とは、トカゲという意味がありまます。
気候や状況によってトカゲのごとく変化する、八卦の象意や運勢そのものを表しているといいます。
良く街角で、占いのおじさんが、割り箸みたいな筮竹をじゃらじゃらいわせながら占いをしているでしょう。
筮竹で、じゃらじゃらやる替わりにサイコロや数字を使っても易を立てることができるのです。
起源は、約五千年前の中国で時の皇帝がつくったとされていますが、定かではありません。
「易経」という本は儒教の五経の1つとして、たいていの本屋さんにあります。
そこには、卦の意味が詳しく書かれていて、現在も「易経」は易を志す人のバイブルとなっています。
孔子も「易経」に手を加えたとされていて、内容は儒教よりと言いますか「人としての生き方」だの「生きる為の知恵」だの、ややお説教じみた哲学ボーンがあることが特徴です。
占いをするには、偶数と、奇数を6回ほどふって、「卦」を出して、占います。
この下の赤い六本の線が「大成卦(たいせいか)」と言われる「卦(け)」で、--(陰)(陽)の2種類の陰陽で出来ていて、64パターンあります。

6本の線は爻(こう)とも言われていて、1つ大成卦に6つの爻があり、爻そのものにも意味があるのです。ですので、64卦×6爻=384パターンの占い結果が出るということで、その中に森羅万象が表現されていると言われています。
↑ちなみにこれは、地天泰(ちてんたい)大雑把にいえば、おさまるべきところに物事がおさまるという泰平の意味で、昔の易者さんの看板マークに使われていました。
地天泰を得た!時でも、爻が一番上(上六といいます)だと悪いのです。
「安泰を少しばかり通り越してしまった。夢の実現が遠ざかる」
などと書かれているから、深いです。

地上の品物とリンクすると言われていて、たとえば、乾の卦が出ていて、乾は金で白くて丸く収縮する働きがあります。
冷蔵庫の中に入っているものでしたら、「卵」などと連想します。 
巽卦が出ていたら、巽はながいものですから、蛇とか。
ささっと、いなくなったりしますから、どろぼうが入ったのかな?などなど。
連想ゲームのように当てることをセキフと言うそうです。

この卦は「山雷頤」 という卦で、「養う、あご、口、動く、飲食、口論」 の意味が割り当てられています。見てください。
卦の形も お口あ~ん。して、むしゃむしゃ動きそうですね?それっぽいですね?
易に通じた人なんかは、失物占(何かをなくしちゃった)とか、今の状況はどうなっているのかなどを占えるのですからたいしたものです。

この周易に対して、陰陽五行を加えた占いが断易です。
五行易とも言われています。
卦に十干十二支を振り分けて、占った日時の十干十二支と照し合せてその相剋で吉凶を占います。
中国では、断易がメジャーだというお話です。
この断易は、「これこれこうした方がいい」というような、対応策や語り部分が少なくて、「YES」「NO」がはっきりと出るという特徴があります。

また、その仲間で、梅花心易(ばいかしんえき)という占いもあります。
梅花易数とも言われていて、約1000年ほど前の中国でに、中国に邵康節(しょうこうせつ)という人が完成させた占いです。
梅花心易にまつわる逸話で、こんな話があります。
以下時間がある人は読んでみてください。

邵康節(しょうこうせつ)は、易の修行の為に長く山篭りしていたのですが、その日ネズミがチューチューとうるさくて寝られませんでした。よほど腹がたったのでしょう。枕代わりにしていた瓦を思いきりネズミに投げつけました。しかし、ネズミには当たらず、投げたその瓦が割れてしまったのです。すると瓦の中から小さく丸まった紙がポロリと出てきました。邵康節は、不思議に思いその紙を読んでみると、
「この枕は、これこれの年月日にネズミを見て壊れるだろう」
と、書かれていたというのです。不思議に思い、枕を買った店に聞きに言ってみると、枕を作っているところをいつもボーッっと見ていた老人がいた。きっとその人だ、とのことでした。枕屋さんに、教えてもらった家に行くと、その老人はすでに亡くなってしまっていたのでした。
家の人と話をしているうちに、
「そう言えばおじいさんが亡くなる前に、このように言っていました。ある時一人の賢者が訪ねてくるはずだ。その時にワシが書き残した本をその人に差し上げなさい。。。と。この本がそうです」と、手書きの本を差し出したのです。その本には、賢者の名前として「邵雍」と書かれていたということです。

邵康節はその本を貰い受け、その後研鑚を重ねて占い方を習得し、それが今の梅花心易となったという話です。
梅花心易の特徴としては、体用を用いて始めに吉凶を調べます。その後に八卦の象意で読んでいくというもので「五行易」の吉凶の鋭さと、「周易」の象意の広遠さを兼ねそろえた占いだといえるでしょう。

アジア圏外のト占について

タロットカード

知らない人がいないと言っていいほどメジャーな占い、タロットですが、1600年代には、ヨーロッパのカード占いが確認されており、エジプトから輸入されたという説が有力です。
1700年代、アメリカの秘密結社がカバラ哲学を元にして現代のようなカードの原型を作り出しました。
カードの一枚一枚に、ギリシャ神話やら、魔術にまつわる寓意が示されていて、芸術的と言っていいほど絵柄が美しく、あらゆることを映し出すと言われいています。カードは全部で78枚。大アルカナは22枚で構成。占いとしての完成度も高いといえましょう。
カードは、不思議なほど、過去、現在、未来。人間の心理を読み取ります。
見たこともない、知らない人物の、気持ちとか、お金運とか広い範囲で占えるのでとても人気があります。

水晶占い

水晶を見つめて、一心に占っているイラストをよく見かけますね。
占い師の代表的姿でもありますが、この水晶を使いこなせる人はほとんどいないのではないでしょうか。 
それは、この水晶占いは高度な霊感と、オカルト的なセンスが必要な占いであるからであって、誰でも習得できるとは限らないからです。
最近は、パワーストーンとして、密かな水晶ブームで、魔よけや開運が目的で身につけている人が多いようですね。
占い方としては、水晶をじっと見つめて集中する。そうすると石の艷や明暗に微妙に変化が出てきたり、相談事の象徴的な事柄が浮いてくるので、そこから吉凶を読みこんでいきます。
水晶占いには、必ず水晶が不可欠という訳ではなく、慣れてくれば透明な球やヘマタイト、水を見ても占いが出来るようになるそうです。
もしかして、白雪姫の物語ではないが、鏡を見ても未来をみとおせるようになるのかも知れないですね。

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