7つの元型
[シャドウ] [ペルソナ] [アニムス] [アニマ] [グレートマザー] [老賢者] [セルフ] |
■ ◆「シャドウ」―人の影の部分 「シャドウ」の意味 |
■ ◆「ペルソナ」―人の仮面を象徴 「ペルソナ」の意味 人は誰でも、生活の中で役割にのっとり、無意識のうちに、その場にふさわしい態度を取ろうとします。礼儀正しく振る舞い、上手に本音と建前を使い分けます。親は親らしく、学校の先生であれば、それらしく振舞おうとします。 ペルソナは、社会性の代名詞、本人の名詞のような役割を象徴していて、なければ社会に対応できないので、複数のペルソナを使い分けています。 服装や身の回りのものを通して表現される事が多く、ふさわしい格好で仮面を表現しようとします。 夢の象徴 衣服、はきもの、帽子、持ち物、品物。格好、立場、箱や制限される状況など 夢の解釈 日頃尊敬している人がぼろぼろのこじきのような姿で現れたときは、その人の真実の姿を夢が映し出していることがあります。その場にそぐわない格好をしている時、夏なのにコートを着て外出しようとしているなど、「ペルソナをもっと上手に使い分けるように」という夢からのメッセージと言えるかもしれません。 ※ペルソナは、過大なイメージを引き下げたり、上げたりして物事の本質を知らせたり、調和をとる意図で夢が演出しています。 |
■ ◆「アニムス(男性)」「アニマ(女性)」―異性的な部分を象徴 「アニムス(男性)」「アニマ(女性)」の意味 ラテン語で「魂」「風」「息吹」などの意味があり、人間は本来「女性と男性を兼ね備えた存在」で、男性であっても女性的な面、永遠の女性のイメージを持ち合わせています。 人は、男性は男性、女性は女性、と性のとおりに、役割分担をして成長しますが、異性の部分が未発達になる事が多いので、何か自分のなかに欠けた感じがしてくるのです。 心のなかで成長しきれないまま眠っていた異性が、様々なイメージをともなって欠落間を埋めようとして出てきます。 人も中年期になりますと、心が成長して、アニマとアニムスの均衡がとれて人間が成熟してきます。 (俗に言うおばさん化するというもの^^) 夢の象徴 恋人、異性の友人、異性の兄弟などで現れ、「アニマ」は、情熱、優しさ、感情的などを示します。そこはかとないムード、もやもやした気分、恋愛感情。母親、娼婦、聖女、賢女など。 「アニムス」は、行動力、意見、論理などを示します。どことなく暗いムードで現れることが多く、力、スポーツ選手やパイロットなど肉体を示すもの。男性的、知識や意見を告げる人 夢の解釈 異性の夢は、全てアニマ、アニムスの範疇ですが、永遠無二の自分自身の異性の象徴で、異性に関わる事で、自分の幼児性を抜け出し人格の完成に向かうことを意味しています。男性のアニマは少年〜青年期〜壮年期と大きく変化し、少女であったり、娼婦であったり、清らかさを兼ね備えた女性である事が多く、アニメの主人公に代表されるような手が届かないような美人が対象となる場合が多い。 女性の場合のアニムスは、特定のモデルがなく、多様性に富んでいるといわれ、アニムスの発達に従って中性的な人格を備えるようになります。 ※アニムス、アニマと関わることで、欠落した部分を埋め合わせようとします。自己の心の成長段階にかかわり、変貌、再生、新しい価値観を示しています。 |
■ 土偶イメージ
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■ ◆「セルフ」―霊性、癒しを象徴 「セルフ」の意味 意識している自分がいて、それとは別に心全体を総括している、全く気がつかない高次の存在を「自己(セルフ)」といいます。 セルフの役割は、安定と調和を担っていて、心が分裂してしまったり、危機的な状況に陥る時に、セルフの機能が働きだして、イメージとなって表れます。人間の心の中には、治癒的な魂があり、霊的で治癒的な性格を持つ心の象徴がセルフです。 セルフのイメージはマンダラ、円形の模様で象徴されている場合が多く、お守りや薬のような役割を果たし、セルフを見た時から気持ちが楽になるとか、ツキが巡ってくるとか、一種の超常現象に似た作用を起こすことがあります。 ユングは、UFOも、争いが多い時代に人間が作り出したセルフの一種ではないか、と分析しています。 夢の象徴 円形、四角、十字などの美しい秩序ある医科学的な模様。ブッタ、夢、ファンタジー的な絵画。黄金、発光体、マンダラ。指輪、貴金属、宇宙人、錬金術師、両性具有、蓮の花、ヘビ、太陽 夢の解釈 円形の綺麗な模様の夢をみた後、今までと違って気分が爽快になって運がつきはじめたり、十字路で迷い、洪水に巻き込まれる夢を見た後に、転職などの大きな決断をするなど。 ※マンダラは人生の転換期のようなときにあらわれて、心の統合をはかる役割を持っています。 |