テレビでみちゃった。お騒がせ命

事件、事故、お騒がせの命式

命理の立場からみますと、事件って興味がつきないです。
巻き込まれてしまう場合も、巻き込む場合も・・。
よく、心理学者やその道の関係者の話しを参照いたしますと、犯罪とは人生上のほんの一つのきっかけに過ぎず「誰にでもおこりえる心の隙間」であり、犯罪者と一般市民はべつに何の変わりもない、と言っていました。
犯罪の引きがねを引くのは、誰なのか。内因的な要素も、外因的な要素もあるかと思いますが、犯罪類型によりますと、犯罪を起し易いタイプというのが存在するそうです。
意志の弱い人、深く考えない人、サイコパス的な人格の持ち主などに焦点が当てられますが、命式からまずそのような人格を追求し、のちに外因的な要素「魔がさす時期」の運気を追っていけば、ある程度「なぜ、そのような行動に走ってしまうか」が、わかってくるのではないかと思います。
仮説としたら犯罪を三つのカテゴリーに分けますと、
1.暴力系(殺人、窃盗、強盗)
2.女性系(ストーカ・暴行)
3.詐欺系(結婚詐欺、寸借詐欺)
1.は、食傷の不適切 2.は、財星の不適切 3.は、印の不適切

帝銀毒殺事件  H氏

1892年 2月 18日 
庚 壬 壬
辰 寅 辰

大運(数年) 年運
5 ~ 14 癸 卯    55~ 64 戊 申     2004年( 113歳) 甲 申 建禄
15~ 24 甲 辰   65~ 74 己 酉     2005年( 114歳) 乙 酉 帝旺
25~ 34 乙 巳   75~ 84 庚 戌     2006年( 115歳) 丙 戌 衰
35~ 44 丙 午   85~ 94 辛 亥     2007年( 116歳) 丁 亥 病
45~ 54 丁 未   95~104 壬 子     2008年( 117歳) 戊 子 死

天才画家であり、帝銀毒殺事件の犯人とされた、H氏の命
もしも、冤罪であったとしたならば、不運な人だったと言う他ない。
よく、魁劫日生まれの人は、強烈な運勢を歩むと言いますが、八字の運命以上の強烈な力が働いていると思います。
庚についての魁劫は極端な運勢の人が多いです。
H氏は、コルサコフ症候群という、能の病気が認められており、コルサコフ症とは、・記銘力障害・健忘・失見当識・作話の4つの大きな症状が特徴です。 

※丁未は、画家として将来を期待されていた。
・逮捕前は「帝展」で連続16回の入選をはたすなど画家として知られていた。 
・56歳 1948年 1月26日帝国銀行椎名町支店事件発生12人が死亡  
※ここで、大運戊土に入り、運勢が身旺に傾き大変な運気を迎えます。
・56歳 1948年8月21日 逮捕
・63歳 1955年5月7日、死刑が確定した
・95歳 1987年5月10日、獄死した。
・1989年5月10日 第19次再審請求が東京高裁に提出された。

保険金殺人 T女子

1955年 9月 28日 
壬 乙 乙
辰 酉 未 
大運(数へ年) 
4~  13 丙 戌     54~ 63 辛 卯     2004年( 50歳) 甲 申 長生
14~ 23 丁 亥     64~ 73 壬 辰     2005年( 51歳) 乙 酉 沐浴
24~ 33 戊 子     74~ 83 癸 巳     2006年( 52歳) 丙 戌 冠帯
34~ 43 己 丑     84~ 93 甲 午     2007年( 53歳) 丁 亥 建禄
44~ 53 庚 寅     94~103 乙 未     2008年( 54歳) 戊 子 帝旺

酉月の壬水で、辰に根を持ちますが、やや身弱よりの命式となります。
特徴は、乙乙と傷官が並んでいますので、世間を気にする人で見栄をはってしまう性格だということです。
濁壬する、己丑で犯行に及びました。知恵が濁るのです。

経歴参照-
・福岡県・志免町の裕福な靴屋の娘として生まれ育った。お嬢様学校として知られる地元の私立学校へ通い東京の音楽大学へ。裕福で美人な被告はどこに行っても目立つ存在であり憧れの的であった。
・23歳―音楽大学を卒業後、資産家の息子と始めての結婚。両親と折り合いが悪く郡山市内で転居を繰り返した
・29歳―夫が借金をつくり破局  離婚夫婦は二人の子どもを授かった。長女の誕生は25歳
・30歳―故郷に帰りピアノ教室をはじめる。美人の教師と評判だった
・32歳ー『ピアノは終わり。社長夫人になる』と、前の夫と住むはずだった家を設計した建築士の野本雄司さん(のち被害者)と再婚。裕子被告は夫が経営する建築会社でインテリアや経理を担当
・37歳ー1億円を投じた事務所兼自宅を建てた。3人目の子供出産   ・井手健一被告被告(子供の家庭教師)と関係を結ぶ
・39歳ー倒産。負債は一億三千万円に上った。経営は悪化の為、裕子被告はスナックで働き始める。
・39歳ー一カ月後の10月22日。元夫の野本さんを殺害。最初の保険金殺人。井手被告と共犯
・40歳-自宅売却。保険金を元手に、福岡市・中洲の歓楽街で初めてのスナック経営
・44歳ー九歳年上の高橋隆之さん(のちの被害者)と、再婚した。高橋容疑者と結婚するために、隆之さんは二十七年連れ添った元妻(60)と離婚し、転勤するが、間もなくバブル崩壊で破たんした会社を退職し、スナックの仕事を手伝うようになる。
・45歳ースナック経営が悪化。高橋隆之さんは、うつや不眠の症状を訴え、福岡市内の診療所への通院を繰り返していたが、その年の11月12日に遺体となって発見された。1年5ヶ月余りの結婚生活だった
・46歳ースナック廃業  関係のあった男性達(社長)から脅迫まがいのことをして金を無心し、生活費を得るようになっていた。
・47歳ーでき愛してくれた父親他界。実母をひきとる。
とだった。
・49歳ー2004年9月逮捕
・49歳ー2004年12月13日、福岡地裁で行われた初公判で罪を認める。がその1ヵ月後の公判では一転して隆之さんの殺害を否認している。
素顔を知る最初の夫は一部報道機関に、「純粋無垢で素直で明るい女性だったが、逆上すると何をするか分からない」と語った。

同じ生年月日 横田めぐみさんと橋本聖子さん

1964年10月5日は、元・スピードスケート選手、現参議院議員の橋本聖子さん。
そして、今問題となっている、北朝鮮拉致被害者・横田めぐみさんのものです。
同じ生年月日で、一人は、議員として地位と名誉と、幸福な家庭を手いれ、一人は故郷からさらわれて、いまだ行方不明となっています。共通点は、二人とも有名人―となったということと、十代、二十代を、厳しい環境で拘束されて過ごしたた、という事実でしょうか。

○丁癸甲
○亥酉辰

大運  0~ 8癸酉   9~18壬申   19~28辛未   29~38庚午   39~48己巳
癸酉、壬申と、水気の多い運勢を過ごします。官星で非常に制限される運気で、丁火はぴりぴりと神経質になります

橋本さんは、午前10時生まれ
乙丁癸甲
巳亥酉辰
横田めぐみさんは、23時(不確定)
壬丁癸甲
申亥酉辰
時間が変わりますと、全く、意味合いが変わってきます。
橋本さんは、官殺の厳しい命式であっても偏印で化殺し生身(自分が強くなる)乙木であっても、ローソクが絶えることはない命式の形となっています。
めぐみさんは、丁壬干合し、申亥に根を持ち水性が強力となります。この壬水は丁火に対して悪さをします。大運は壬申年、丁巳月に拉致されてしまいました。
壬は、海ですから、また、新潟の海辺近くの産まれというのがとても厳しい意味を持ちます。水難の相であり、遠くへ流される意味がでてきてしまいます。
大運支は、今までは南方運がめぐっていました。午が巡った時期に、気が強くなり、何度も北挑戦からの、脱走を繰り返しています。
現在38歳 39~48歳 己巳は、用神である甲木の合となり、亥中甲も冲しますから、厳しいものです。
己土は日本。
近くなったり、遠くなったり・・でしょうか。

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