神殺、十二運の検証

神殺は当たるのか

無神殺派と言って、神殺派、あなたはどっち？
最近の風潮は、神殺を使わないで鑑定する方法が主流となっています。古来から言われているもろもろの神殺。神殺にはこのようなものがあります。
華蓋―文化、芸術方面に秀でた才能を持ちます。印綬と同じ柱にあると芸術で名をあげ、僧侶になって、宗教に熱中したりします。
天乙貴人―もっともよい星です。いっさいの災厄から逃れられちゃいます。
金与禄―男性は社交上手。女性は美人です。人間的魅力があり良縁に恵まれます。
紅艶殺―お色気があり異性から言い寄られ大変にモテます。愛嬌があります
羊刃―強烈な星で頑強な性質を持ちます。大発展するか大失敗するかの人生で、支が重なると、離婚します。
駅馬―旅行、移転、活動の星です。駅馬が命式にあるとか大運に巡ると移動があります。

符合点の考察

五行の相剋と比べて、とっても華やかな内容。これが案外、当たっているのではないかと思うのですがどうでしょう。命式は八つの干支しかないので、詳しく運を知りたい人には良いかも。不思議な符合点があるのではないかと思うのです。いくつか例題を出してみたいと思います。

知人の命式（男命）

干は土火木と大運を巡り、南方から東方の喜運へと巡りますが、申月庚と年上癸水は痛いです。
未土が二つ並んで火を晦くしますが、晩年に至って飛躍します。この男性は、庚金が力を持っていて財（金、女）を制しきれない命です。
ただ、あまり悲壮感はなく、明るく快活なところがあります。ここまでは、命式にも出ています。
具体的に述べますと、この方は自営業者で営業が得意。
彼が来ると場が賑わい活性化するようです。お酒の席でも場を取り仕切り、社長達の人気者です。これは、命中どこで見るのか。芸達者の申金についた金与禄が、この方の人気を暗示しているように思えます。

命学家の徐氏の命式

命学家の徐氏の命式です。
辰月の休令となりますが、年日時と三丙が並び中強程度とみます。申辰の水局不成立を、申中壬と、透干壬水の子水として、仮の三合と読んでいます。
大運干は水木火、南方から西方運へと巡りますから、得意の絶頂であった大運は甲午。
甲寅の年に、駅馬にのってはるばる日本へ観光へ来ました。寅午戌の南方火局しており、これは、楽しい良い馬であったそうです。
39歳からの大運は丙申運で申に駅馬がつくようになります。忌の申水運で失財してしまい、どこにも出かける機会がなく、これは、劣馬だったと本の中で書かれています。

ある人の命式

この命式は月令得た戊土です。両干に壬が並んでいますから、水気の強い命式です。
土性は「信」で、土性強は、信仰、信念、宗教で、丙火は頭の回転も速く礼儀正しく洗練されている様子と、こうして壬水が旺じている命式ですから強引で外向的な性質です。神殺は、辰につく「華蓋」は、芸術や技術、宗教の世界を暗示しているのですが、元よりこの命式は、土性の信仰心、印の研究心が用神となっていますから、宗教や座禅等に詳しい可能性があるのであって、それはこの方の趣向として当たっています。
そして、神殺の紅艶殺という星なのですが、この星は、お色気があって数多くの異性と親密になるという星です。
この女性は、紅艶殺を二つ、辰に持っています。この人は自営業者なのですが、オフィスには彼女のファン(信仰者？)というべき老若の男性５．６人に、常に取り囲まれて過ごしています。
ファンは会社が終わるとやってきてきて、彼女のアッシー君になったり、談話に花を咲かせています。竹を割ったような、はきはきした性質の方で、一般的な「美女」タイプではなく、どうにも解せないところです。命式のどこにそのような傾向が見られるのかと分析しますと、この命式の水財は社交的で女性的な色気があり、辰土の感度の良さ、姉御肌的面倒見の良さという点はあるかと思われます。ただ、彼女のような男性多発の状況の人の場合、「紅艶殺」の星が二つ、ついているという説明が一番びったり来るようにも思えます。

寅月の壬水で丑辰に根を持ちますが雑気の為身弱の命となります。 午の火局と丙火透干で財の出入りが激しい人です。消極的な性質ですが、幼少時から裕福で環境に恵まれました。 丙火と泉水と甲木の関係が良いので、人間関係に恵まれ人気者です。
ここに、神殺を加えて考えていきます。 女命で金与禄を持つ人は、一般的に美人なのですが、 この女性もとても綺麗な人で上品な雰囲気です。また、日についた咸池は、配偶者についていて、いつまでも若々しい性生活を送る、などと予測します。