神殺の意味表

神殺について

神殺は流派によって、いろいろな活用をされているようです。 ここでは、淵海子平、三命通会を底本にして、泰山流派の本に書かれている神殺をまとめてみました。 日干、年、月、日の干支を下に辿っていけば、わかるようになっております。

日干から見ていくもの

 

意 味

玉堂 天乙貴人 丑未 子申 酉亥 酉亥 未丑 申子 未丑 午寅 巳卯 卯巳 ◎聡明で、品があり、人の援助を受ける神殺。天乙柱が、干合、支合していれば、徳が厚く社会的な信用を得て発達する。生涯刑罰の難に合うことがない。
※空亡や冲があれば、福がグーンと少なくなる。干合、支合を喜ぶ。空亡すると芸の道に入れあげる。
天官貴人 ◎ すらすらと物事が進んで、事の成就を見る。※ 刑、冲、空亡を嫌う。時支にあるのが良い。
福星貴人 寅子 亥丑 寅子
酉亥 ◎ いつでも自然体の姿で多くの人から敬愛され、成功し、金銭的にも恵まれる。 非常に有効な星といわれている。※ 刑、冲、空亡を嫌う。
大極貴人 午子 午子 酉卯 酉卯 辰丑
未戌
辰丑
未戌
卯寅 卯寅 申巳 申巳 ◎ 太はものの始めであり、極はものの終わりという意味で、生涯の喜びを得る事ができる、というおめでたい意味。物質的な援助を受けて、生活が潤う。生涯において、必ず頭角を現してくるという神殺。※生年支を見て主とする。(生日説もある) ※ 五行ごとに支が割り振られている・・
天厨貴人 ◎美食家で多芸多才。生活に恵まれて悠々自適の生活を楽しむことができる。※刑、冲、空亡を嫌う。正気が食神星になる支のことですから、偏印などは大嫌いだと推測。
文昌貴人 ◎聡明にして文章が巧み。社会に名を成す。凶を吉に変化させてしまう。文筆家に多い星。※刑、冲、空亡を嫌う。天厨貴人とほとんど同じで食神、財星になる支。
節度貴人 ◎人柄が円満で、良く人に合わせることができる。節度をわきまえている神殺。

 

意 味

十千禄
(十干食禄)
◎ 独立し個人の活動力によって成功を収める。庚寅は半禄で、半吉半凶。壬寅は正禄で学者、宗教家として成功。※ 十二運の建録に当たる支のこと。
十干学堂 ◎ 生日の五行により支をみる。辛巳が最も良い
金与禄
(金興禄)
◎ 明るく穏やかな雰囲気を持ち、女性は美人。引き立て運に恵まれ良縁を得る。※ 陽干の衰、陰干の沐浴に当たる支。建禄の前後二位にあたる支です。
千食録 ◎ 衣食住に不自由せず健康で長寿を得ることができる。※ 食神が天干に出ている時につく神殺。印星、刑、冲を嫌います。 
天財 ◎ 財に恵まれ、大きな財を動かすことができる。※ 偏財が天干に出ている時につく神殺。
暗録 ◎ かくれた所から、知らず知らずに援助が得られたり、クイズ番組を賞金をあてるなど、予期しない幸福に恵まれるという神殺。※ 帝旺の支と、支合する十二支が割り当てられている。
拱禄 丑巳 卯巳 辰午 巳未 辰午 巳未 未酉 申戌 戌子 亥丑 ◎ 二つの支が並ぶこと。二つの職業を持ったり、二つのことをしたがったりする。※ 戊丙の禄は巳にあり、辰午は巳を拱んでいるから拱禄、となる。
紅艶殺 ◎ モテる星。麗しく楽しそうな風貌。愛嬌があり誰からも好意を寄せられる。色気があって人気がでる。自由奔放な生まれという説がある。
流霞殺 ◎ 色情の星。交際上手でお酒に縁がある。中年以降夫婦仲がしっかりいかなくなる事も。住所が変わりやすい傾向で、旅先の事故や怪我、病気にあいやすい暗示もあります。
学士 ◎ 頭がよく、知恵がある。学問や専門分野でも才能を発揮し、スペシャリストとして学問を追及する。※ 正気の印綬、正官につく神殺

 

意 味

羊刃 ◎ 気性が強く敵を作りやすい性質。幸運を不運に、不運を幸運に変えてしまう気まぐれな星。世界の第一人者、英雄、豪傑として思いがけない大成功を治め、注目を浴びる事もあるが、自己破壊を起こしかねない。災害や事故の時にも活躍する凶星。羊刃が重なると離婚しやすい。※ 陽の日生まれは帝旺、正気の劫財、陰の日生まれは冠帯、正気の比肩につく神殺。官星、印授共にあれば発展する。
日徳
(日柱)
          ◎ 慈善を司る。裏表のない純粋の人。温和で礼儀正しく、粘り強い。多ければ福は濃厚。人につくす為、トラブルや災難に巻き込まれても逃れることができます。刑、冲、破、害を忌み、官、財を嫌う。日徳はよく、非横の災いを逃れることができる。身旺で魁罡の運に巡れば死ぬか発福はなし。
日貴
(日柱)
     
         
◎ 純粋で仁徳あり、姿形が良く物に奢らない。経典に「崇びて宝として奇にして貴となす」とあり、日にあるのが良い。刑剋あれば貧賤で、刑冲あれば禍となる。
日刃
(日柱のみ)
          ◎ 気性が荒く結婚運に難がある。眼が大きく、ひげが長く、性剛果毅であるが、惻陰恵慈の心はなく、酷薄不恤の意がある。※羊刃の中の陽干。刑、冲、破、害、合を嫌う。会、合、があれば、奇禍が起こる。刑、害あれば、貴ではない。刑、自刑、魁罡が揃えば、戦場に足跡を残す。財旺は凶。七殺の官郷に行くと貴命となる。※甲卯は、財を恐れない。
※葛参政の命。
乙 戊 壬 壬
卯 午 子 申  戊日の刃は午にあり、乙卯時を喜び正官は制伏して去ってしまう。福となる所以である。
飛刃
(年、月、日)
◎ 熱しやすく、冷めやすいせっかちな性格でじっくり考えることが苦手です。勝負事を好んだり、パクチ好き。女性は産厄に会う。帝旺、冠帯支を冲する形である為、持久力を削いでしまう。※羊刃の支を冲するのが飛刃
魁罡(カイゴウ)
(月、日、時)
         
    ※ 戊戌、庚戌、庚辰、壬辰の四つ。月、日、時の十二支でみる。
◎ 性格聡明で厳格、文章振発し、事に臨んで決断が早いが時に残忍な性質となる。自殺者が多いと言われ、思い切った行動をとる人。いつでもリーダー格の人。文筆家、文化的な職業についている人が多く、吉凶が両極端である。
◎ 印星があれば開運。財官をみると禍患たちどころに至るといわれる。庚辰、庚戌は正官をきらい、戊戌、壬辰は正財を嫌うと言われる。刑、殺を帯びれば、禍は測ることができない。冲多いものは小人。禍が起これば骨に達する。
録馬貴人
(日柱)
                ◎ 情け深く、面倒見が良い。徳をつめば自分自身にも福分があつまり、お金や物資など恵まれる。
懸針殺
(日柱)

                ◎ 病弱で、眼や身体に持病を持つといわれる。夫婦縁が変わりやすいなど
十悪大敗日
(日柱、択日)
◎ 幸運から見放されたような辛苦を味わいます。
※十悪は凶 「敵を恐れる」の忌みがある。 国は兵を用いて大凶、竜蛇穴より出でて伸びがたし、人命この日に会えば倉庫の金銀は塵となす。
妨害殺
(日柱)
  卯酉    

 
◎ 順調の中にも妨害がある。実家での諍いがある。
淫欲殺
(日柱)
    ◎ 自分のわがままから、異性とのトラブルが出やすい。

月支から見ていくもの

月支  
天徳 ◎ 慈しみあって品格、知恵あり。吉運がより盛大に。凶運のときでも凶を軽くしてくれる神殺
※ 四旺に四猛支、四猛に陰干、四墓に陽干が配属されている。
天徳合 ◎ 内面的な良好さを示し、社会的な引き立てや援助を得る。
※ 天徳の干合、支合の干支
月徳 ◎ 慈しみあって品格、知恵あり。福力は倍増。予想以上の発展が期待される神殺。
※ 三合の水局、金局、火局、木局を構成する支が、「壬、庚、丙、甲」に当てはめられている。
月徳合 ◎ 隠れた援助者があって伸びるなど。苦境にいるときに救いがある。
※ 月徳の干合の干を配属
華蓋 ◎ 雑気で定めている。吉星であるが、多くは孤独を免れない。印綬と一緒になりますと、芸術で名をあげたり、墓運と同柱すれば宗教家になる。空亡と同柱で名を上げる。
壺中子「華蓋は芸術の星にして孤を主どる」
※ 三合する支の雑気が割り当てられている。
血刃 ◎ 口舌の災い。血液関係、血をみる災厄を示す。病気、交通事故、怪我、手術の暗示。ストレスには要注意。
※ 亥と巳を抜かして、子戌、丑酉、寅申、卯未、辰午と配合してある。
金鎖 ◎ 災厄の暗示。人間関係のトラブルに注意が必要。寅月の金鎖は短命、巳月の金鎖は食に不自由、午月の金鎖は自分から寿命を縮めることになりやすい。
※ 同支と冲の十二支 
断橋 ◎ 幼少時は育てにくく、言うことを聞かない人。人間関係に注意が必要。親族との関係が薄くなることを示す。

年支、日支から見ていくもの

年、日支  
将星 ◎権威の星。文武両道に優れる人多し。カリスマ性と実力があります。
※ 三合の旺支を示している。
駅馬 ◎ 旅行とか、移動の神殺。命式に駅馬が出ていると生涯忙しく世の中を渡る。行動力もあるが、早合点軽率さもある。早くから親元を離れるとか、留守にすることもあります。
歳運に巡ると、旅行、住居の移動、ポストの変動など。空亡すると住居が変わりやすく、感池と同柱ならば色情の為に遠くにいったりする。
※ 三合に旺支が振り当てられている
劫殺 ◎ 吉凶両極端の強い星。財官で発達。また、交通事故、遭難、胃腸病、耳鼻咽喉等の病にかかりやすい。建禄と共にあると酒の強い人が多い。死絶に合う人は、非情、凶暴で犯罪性を帯びると言われる。二つ以上ある人は、金銭への執着が強く、盗癖があるとも言われている。
※ 三合の四墓の次の支を示している。
白衣 ◎ 命式にあれば持病のある生まれ。怪我、火難、水難など。流産、中絶。、不測の災厄にも注意。
※ 害、破、刑の十二支
亡神 ◎ 病気や内部からの災。精神的、経済的な不安定、犯罪などを示す。
※ 劫殺の墓神を冲する支
白虎殺 ◎幸運が少なく、畳の上では死ねない生まれ。交通事故や水難。血の病気に注意。正印があれば凶運を避けることができる。
※ 三合の旺支を冲する支 
咸池 ◎ 桃花殺と言われている。色情の星。精力が旺盛で愛嬌がある。女性は美人。
※子午卯酉に限られた神殺で、三合の理から出ている。
隔角 ◎ 年支から日支のみとる。孤独を示す星で、自分の意思が他人に伝わりにくい。六親に縁が薄く、生地を離れて遠方、他国で暮らした方が良い場合が多い。
※ 方に旺支を割り当ている。
孤辰 ◎ 妻の無いことを弧という。孤独を示す星で、心も冷たくなります。六親に縁が薄く、一人になりやすい。空亡すると身内と離れる事があります。
※ 方に猛支を割り当ている。
寡宿 ◎ 夫のないことを寡という。孤独を示す星で、六親に縁が薄く、一人になりやすい。
※ 方に墓支を割り当ている。
囚獄 ◎ 刑事事件、警察、税務署などを示す。また、司法関係者や、人を拘束する仕事。引っ込み思案な人、出不精な人。タレントのような立場のような隔離されている立場の人など。
※ 三合に旺支を割り当てている。
黄旗 ◎ 物事に滞りがありスムーズにいかない。
※ 三合に墓支を割り当てている。
弔客 ◎ 身内の不幸がある
※ 十二支の巡りが、2つずれている
病府 ◎ 病気や災厄がある
※ 十二支の巡りが、1つずれている
死府 ◎ 病気や災厄がある
※ 十二支の巡りが、8つずれている

命造から見るもの

  ◎ 知恵が深く、多角的な才能を持っている。学芸にもすぐれ、衆人の頭となるような人物。好奇心が強く博学。
※ 空亡すると流浪の生活を送るようになる。
※ 天乙と共にあれば、勲章を拝受することあり。
※ 甲を日、戊を月、庚を星に見立てている。乙を陰木の魁、丙を陽火の君、丁を陰火の相などと書いてあります。
天上三奇
地下三奇
人中三奇

四つの支が揃うもの

正桃花 子、午、卯、酉 ◎ 人付き合いが良く誰からも好かれます。異性関係で過ちを起こしやすい。女性はチャーミングで魅力があります。
四墓 丑、未、戌、辰 ◎ 技術、技能、芸術関係で生計を立てると言われています。世間から認められます。

季節から見ていくもの

  春月 夏月 秋月 冬月  
四廃日
(日主)
庚申 壬子 甲寅 丙午

◎ 物事が滞り、何事も成立しにくい生まれ。
※ 死囚によって、用がないとし、廃棄の意味。春は木神の用で金は無用。庚金は、廃とする。夏は日を用とし壬水は廃とする。秋は金を用とし甲木は廃とする。冬は水を用とし丙火は廃とする。命中、これに会えば、成すことならず。

天赦日
(日主、択日)
戊寅 甲午 戊申 甲子

◎ 大吉の日の生まれ。凶に会うとも凶にならず、酒好きだといわれている。
※ 生月の四季と生日の干支を見る。「七箇の善日」の一つである。暦には天しやと書かれ、択日にも使われます。
この日は、百神が天に昇り、天が万物の罪を赦(ゆる)す日とされ、最上の大吉日である。天赦日にのみ「万(よろづ)よし」とも注記される。


言い伝え

火性の日主 水、土の日主
戌亥(天羅) 辰巳(地網)
火命の人が戌亥に会うのを天羅とし、水土の人が辰巳に会うのを地網とする。五行が墓絶の地である。金、木の生まれは天羅、地網はなし。曖昧、不明、不快、塞滞を主どり、悪殺が重なれば死す。
一般的には、男子は天羅(辰) を忌み、女子は地網(戌)を忌む、と、いわれる。辰戌の二宮は魁罡悪殺の地であるから貴としない、のだそうだ。

危険な歳運
反吟 生まれた日の干支が巡ってくる大運、年運、月運 甲子 → 甲子 珍しい出来事が起こります。印象的な出来事。健康についてや訴訟など。
伏吟 生まれた日の干支共に冲にあたる大運、年運、月運 甲子 → 庚午 天冲地剋なので、長い病気にかかったり、後始末に追われるなど、危険に合いやすい。
晦気流年 生まれた日の干支共に合する大運、年運、月運 甲子 → 己丑 災厄や病気を示す。忌神の場合は、特に注意が必要な流年。

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