仙道五術についてのコラムです。命、ト、相、医、山について。東洋占術パメラの館

方位盤を使う占い

人が動くことにより、はじめて運が起こる。
このことを中国占術家は、人の体には見えない軸があって、森羅万象及び方位は、神様の支配下にあるのではないか?と考えました。
この考え方が方位盤を使った占いです。
引越し、増改築、移動のほかに、今の状態を占ったり未来を知ることがでます。
動いて手を加えることによって運が変わるのですから、開運のエッセンスとして利用価値があります。

九星気学

気学を知らない人でも、二黒土星とか、三碧木星とかの星の名前をご存知の人は多いでしょう。
もともと中国から伝来された方位術に気学というものはありませんでした。
日本の方位術の研究家が方位術の中の九星を使って編み出した占いなのです。
江戸時代に松浦琴鶴氏が「九星方鑑学」を著し、様々に研究されてきたそうですが、大正時代に園田真次郎という占術研究家が、現在の気学を完成させました。

関東地方に住んでいる人は、毎年高島易断から、九星気学の小冊子が無料で届いたりします。
気学は動の易学として積極的な開運術として知られています。
タテ、ヨコ、ナナメ、どこを足しても 「15」 になるという、「魔方陣」という盤をつかって、方位の意味を占うのです。


応用範囲がとても広い占いで、人を占ったり、家相を見たり、雑占に使用するなどオールマイティの占いですが、真骨頂は「開運方位」でしょう。
ドクターコパさんの開運風水も気学の応用ですし、手軽に使える開運術として日本人が日本人の為に作成した占いだといえるでしょう。
一白水星、二黒土星、三碧木星、四緑木星、五黄土星、六白金星、七赤金星、八白土星、九紫火星の、九つの虚星を八方位に配置して、年月日の方角の吉凶を見ていきます。
気学は、真言密教などの宗教とも深いかかわりがあって共に発展してきたふしがあります。
また、一般的に習得が易しいと言われていますが、その奥はとても深くその宗派によって奥義や秘伝も存在するという話です。


奇門遁甲

奇門遁甲とは、あまり聞きなれない占いですが、 三国志の諸葛孔明が奇門遁甲の術を駆使して連戦連勝を勝ち取った話は知られています。
奇門遁甲は気学、五行、八門、干支等の多数の要素を含んでいて、盤をいくつも重ねて占いますから慣れないと作盤するのもかなり大変ですが、呪術的な要素さえある強力な方位術。
皇帝とその取り巻きにのみ用いられ、勝つための方位術として物事を予想する予測術としても使われていました。
中国、日本でも門外不出の秘伝とされていたようです。
それは国の支配者達が自分達の権力を守る為に術者を雇用していたという事もあるのですが、この術を使う資格のない人がみだりにこの法を使うと災いが起こる、天からのしっぺ返しがあるので誡めの意味もあったようです。
その為、文献も少なく秘密のベールに包まれた占術となっています。

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