12支について
十二支は中国の殷王朝時代につくられたもので、星座の木星の動きを観察し、十二年周期にちなんでつけられたものだったそうです。
その後、天空を十二等分する発想がうまれ、東西南北の方角に、十二の動物の名前を配置したのが始まりです。
十二の動物の名前をあてがったのは、識字能力の弱い人々にも慣れ親しめるように考え出されたものだそうです。
十二支の発展
十二支はしだいに季節と五行思想の配当に組み込まれていきました。植物の成長過程にたとえられています。
子 | 子は陽の水 北斗七星の形から生まれた字で「もだえる」に通じる。子は「滋」で、種が柔らかくなり、万物に生命が宿る意味。再び活動し始める状態を示している。 |
丑 | 丑は陰の土 「かがむ」と読み、「紐」に通じ、万物の発育を、紐でつなぎとめている状態を指し示している。発育を必死で繋ぎ止めているありさまを意味している。 |
寅 | 寅は陽の木 で、「のびる」に通じ、「演」で、万物がいっせいに芽を吹き出して、新芽を出した状態を示している。 |
卯 | 卯は陰の木 「さかん」に通じ、「茂」となり、春たけなわ、万物の成長が盛んになっている状態を意味する。 |
辰 | 辰は陽の土 「震」「振」「伸」に通じ、万物の成長が行き良いよく、身を震わせながら成長している状態を示す。 |
巳 | 巳は陰の火 「とどまる」や「やむ」に通じ、すでに万物の成長がきわまり、一段落した状態を意味している。次の段階へ向けて、一休みしている状態である。 |
午 | 午は陽の火 「さからう」「杵」に通じ、万物の成長がピークを迎え、陰気が下がって、陽気と逆らい、交わる段階へと進んでいる状態を意味する。 |
未 | 未は陰の土 「あじ」「味」に通じ、万物が出来上がり香りたち、味わい深く熟成した状態を示している。同時に衰退の始まりを意味する。 |
申 | 申は陽の金 「のびる」「身」「伸」に通じ、成熟、完成、完了に向かって、つき進んでいる状態である。 |
酉 | 酉は陰の金 「なる」「醸」に通じ、熟成が完成し、収穫を迎えた段階を示している。秋の収穫を加工して蓄える意味があります。 |
戌 | 戌は陽の土 「やぶる」に通じ、万物がその役割を終えて、作物を土中に埋めて守り、活動が完全に止まった状態を示している。 |
亥 | 亥は陰の水 「とじる」「核」に通じ、一切の活動を止め、万物が根のみを残して、次代の種として蓄えている状態を意味している。 |
十二支の性質
100年ほど前の街占占い師さんは、お祭りなどの人だかりで、「あなたは何年生まれ!」と当てることができたそうです。十二支は、なんとなくその人の風貌に似ているという節があります。本来は季節を示す十二支も、実際の動物によく似た性情、外見をもっている場合があり、占いにも活用されています。
子 | 冷静で細心、臆病な性質を持ち、順応力がある。あきっぽく、動き回る。利殖が得意である。容姿が美しく、色情の意がある。 |
丑 | 保守的で堅実、忍耐強く、頑固者。マイペースで、スロー。慎重で臆病。群れる気質。 |
寅 | 積極的で勇気がある。進取の気持ちに満ちる。おしゃべりで理屈っぽい。決断力があり、性急、強引。 |
卯 | 温順で、おとなしいが、明るく雰囲気を持つ。愛嬌があって、社交性に富む。他人まかせで迷いやすい。冷静さを欠くと義理人情を忘れる。 |
辰 | 体面と信用を重んじて、威勢が良い。感情の起伏がはげしく、剛気で、よくも悪くも目立つ。ロマンチストで夢想家の一面がある(架空の動物という所から) |
巳 | 上品なオシャレを好み、自己顕示欲が強い。探究心、研究心があって、宗教心がある。嫉妬深く、ものごとに執着する。 |
午 | 思慮が浅く、直感型、直情型。あきっぽい。冒険心があって行動力がある。明るく華美。派手。 |
未 | 円満主義、全体主義。柔軟性があって仲間を大切にする。迷いや取り越し苦労が多い。遠慮ぶかく、芯が強い。理論家。 |
申 | 気むずかしく、猜疑心が強い。利己的で、軽はずみなところがある。慎重さにとぼしい。器用で機敏である。行動力がある。 |
酉 | 自尊心、プライドが高く、みえをはる。美的感覚にすぐれ、感受性が豊か。目先のことに目がいきやすい。 |
戌 | 義理人情を重んじて、恩を忘れない。口やかましく、強情。忍耐づよい。人をなかなか信用しない。 |
亥 | 迷いが少なく、自立心が強い。一度決めると徹底的に行動し、率直で強引。熱しやすく冷めやすい。長く根にもたない。 |
十二支は季節
「四旺支」「四仲神」 子、卯、午、酉 四つの季節の中心です。4つの季節の中で一番「水」、「木」、「火」、「金」が旺じる月です。 また「子は北、卯は東、午は南、酉は西」の方位の中心ともなります。「四生支」「四猛神」 亥、寅、巳、申 四つの季節の入り口です。
「四墓支」「四墓神」 丑、辰、未、戌 四つの季節の変わり目です。四墓月は雑気ともいわれ他の五行に変化しやすいので注意が必要です。
亥 11月 |
子 12月 |
丑 1月 |
冬月 |
寅 2月 |
卯 3月 |
辰 4月 |
春月 |
巳 5月 |
午 6月 |
未 7月 |
夏月 |
申 8月 |
酉 9月 |
戌 10月 |
秋月 |
四生支 (四猛神) 長生 |
四旺支 (四冲神) 帝旺 |
四墓支 (四墓神) 墓運 雑気とも言われる |