〜10月の庭・1〜 秋のさなかに 日々確実に深まってゆく秋 ひんやりと澄んだ空気を好む秋の主役たちが出番を得るその陰で いつまでもいつまでも夏の命を惜しむように咲く花々も。 10月の幕間はドラマチック… |
ローズマリー(マリンブルー)、などと書くより、このHPお馴染みのお客様には、Big Maryという愛称のほうがおわかりになりやすいでしょうか。そうです、私がこよなく愛する、この庭のシンボルツリーです。この春、初めての花を見せてくれた彼女が、少し涼しくなってきた途端にまたたくさんのつぼみを付け、ぽつりぽつりと開き始めています。 | ||
(1999.10.5) |
上品な芳香を持つ葉に魅せられて育てているグレープセンテッドセイジ。残暑も遠のき少し涼しくなってきたのを見計らったように、淡い紫の優しい花を咲かせています。その花の香りもまた、何と素晴らしいこと。顔を近づけると思わずうっとりしてしまうほどです。セイジの中の貴婦人、といった風情でしょうか。 寒さには弱い種類ですので、私は鉢植えにして管理しています。もう少し寒くなってきたら枝を切りつめて、室内で寒い季節を過ごします。 |
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(1999.10.5) |
メキシカン・ブッシュ・セージまたの名をアメジスト・セージ。私はこちらの呼び方のほうが好きです。確かにアメジストを思わせるような深みのある赤紫の花は、長い穂状になってビロードのような光沢がとてもゴージャス。かなり寒くなっても咲き続けてくれるので、クリスマスの寄せ植えにも文字通り花を添えてくれます。 | ||
(1999.10.5) |
秋の七草のひとつ、フジバカマ。原産地中国では、香草、香水欄と呼ばれて身につけたり洗髪などに使われたそうですが、日本では、出陣する武士の兜に焚き込められたとか。『源氏物語』の藤袴の巻では、父源氏の使者として玉鬘のもとに出向いた夕霧が、この花を手渡す場面があります。ここでは「蘭」と呼ばれていますが、この時代の蘭は実はフジバカマ。玉鬘をめぐる源氏父子の想いの背景に、この花の香りと姿はあまりにもよく似合います。 上品な香りとはかなげな花の姿とは裏腹に、地下茎でみるみる増える旺盛な繁殖力を持っています。お庭に植えるときには、場所を充分考慮の上でどうぞ。 |
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(1999.10.7) |
+++ 片想い +++
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なごりを惜しむように咲くオジギソウ。昨年の夏、ご近所の方から頂いた一株がこぼれ種で増え、今年は庭のあちこちに顔を出しました。ちょっと触れただけでパタンと閉じてしまう葉のおもしろさと、ボンボンのような可愛い花は、娘の大のお気に入りです。 | ||
(1999.10.9) |
秋を謳歌するハーブたち 10月も半ばにさしかかると、朝晩の冷え込みにちょっと元気をなくす植物も出てきますが、殆どのハーブたちはかえって暑い時期より元気にすくすくと育っています。Big Maryの横に置いた鉢植えのハイビスカス(写真左)は、花はちょっと小振りになったものの相変わらず毎日咲き続けていますし、花期を終えたレモンバーベナ(写真右)は、ひときわ艶やかで香り高い葉を繁らせています。タイムも気温の変化と共に葉が締まってきて、香りも凝縮されたよう。これからが本番、といった種類の多い園芸種のセイジたちは、草姿をさらに充実させて開花に備えているようです。 このあたりでは、あとひと月もたてば冷たい木枯らしにさらされ、冬には地上部の殆どを枯らせてしまうものも少なくないというのに、10月の庭の住人たちはまだまだみな元気。こんなふうに緑豊かな季節が間もなく終わるなどとは想像がつきません。温かい飲み物を片手にプランを練り、来年の春に思いを馳せながら、種まきや球根の植え付けをする日も、そろそろ近づいています。 |
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(1999.10.9) |
+++ なーちゃんのリース +++
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