〜8月の庭・3〜
晩夏の草花たち


生い茂るハーブたちに埋め尽くされた残暑の庭で
元気に咲き重ねているのは夏のなごりの花々。
お日さまの通り道は毎日確実に低くなり、
季節が少しずつ変わっても、
まだまだ色鮮やかな姿を競う…



モコモコとした赤い花が楽しいキャットテイル。最初は小さな赤い炎のように上向きになって色づいてきますが、大きくなってくると本当にネコのしっぽのような形になってきます。手触りもちょっと植物とは思えない、まるでアクリルの毛糸で作ったボンボンのようです。
比較的丈夫で育てやすく、次々に花をつけるので長い期間楽しむことができる多年草です。
(1999.8.27)

ノボタンは、開いても一日で散ってしまう花。美しい紫紺の花びらが、翌朝見ると潔いほど鮮やかな色を保ったまま散っています。開花前の蕾は赤く色づき、舟形の葉とともにとても雰囲気のある風情ですので、切り花にするならその時期に。このあたりでは露地での越冬は無理ですので、本格的な寒さが訪れる前には鉢上げをして室内に取り込みます。
(1999.8.27)

ハンギングのアメリカンブルー。夏の庭に涼しげな雰囲気を運んでくれた花です。斜め上向きに伸びる茎の先に、次々澄んだブルーの花をつけますが、初夏のうちに上手に剪定して花芽を増やしておくとボリュームのある姿が楽しめます。
一年草ですが、暑さも一段落するこれから、まだまだ花が咲き続けます。
(1999.8.27)

花盛りのポーチュラカ。ハーブの一種「サマー・パースレン(スベリヒユ)」の仲間の園芸種です。赤みがかった太い茎に多肉質の小さな葉を付け、可愛い花を咲かせます。私の育てているのは八重咲きですが、一重咲きのものもあり、色も赤、ピンク、オレンジ、黄色、白と、様々です。
剪定した茎は、そのままちょっと土に挿しておくと簡単に根付きます。一年草ですが、来年はこぼれ種子があちこち意外なところから芽を出してくれるのも楽しみです。
(1999.8.27)

ユニークな姿のフウセンカズラ。 白くて小さい可憐な花が咲いた後、その名の通り風船のようなサクの中にタネができます。空気を含んで弾力のある手触りが面白いらしく、私の娘は小さい頃から大好きでした。やがて茶色くなった頃にポツンと割って取りだすタネは、小さな球状で真っ黒い中にハート型のような白い模様があります。
生育が旺盛なので、蔓を誘引して形良く仕立てると見事です。
(1999.8.27)


+++ ブルーベリーの畑で +++

残暑の厳しい8月29日、茨城県水海道市にあるハーブハーモニーガーデンへ出かけました。毎年春と秋に訪ねているのですが、この季節は初めて。ガーデンのハーブたちは、さすがに少し暑さに疲れ気味でしたが、ブルーベリー摘みができるというので隣接する畑へ。背丈くらいのブルーベリーの木には、食べ頃の実がいっぱい。完熟前の実も陽を透かすルビーのように綺麗です。摘みたてのブルーベリーをつまんでみると、甘酸っぱい味とともに、お日さまの温かさも一緒に広がります。汗だくになりながら木の間をあちこち歩き回って美味しい木を探し、大きな紙コップ1杯分を摘んできました。
アイスボックスに入れて持ち帰ったブルーベリーは、その晩のうちに洗って冷凍庫へ。次の朝の食後には、冷たくて美味しいデザートに変身しました。
 (1999.8.29)


一輪だけ咲いたマヌカ。ニュージーランド原産のマヌカは、その精油の優れた殺菌効果から、最近注目されているハーブのひとつです。私は今年の春30センチほどの苗を買い、鉢植えにして育てていますが、今朝ポツンとひとつだけ花が咲いているのを見つけました。切り花などでもよく見かける魚柳梅と同じ種類に属するだけあって、花の形もそっくりです。以前写真で見たマヌカは、細い枝にたくさん花を咲かせていましたが、この木も早くそんな姿を見せてくれないかしら…と、待ち遠しい気分です。
(1999.8.30)

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