〜6月の庭・2〜 ラベンダーたちの宴 薄紫、濃紫、優しい色、深い色。 甘い香り、爽やかな香り、青い香り。 背高のっぽさんに、群れるのが好きな小さな乙女たち。 みな同じ名を持ちながら、 さまざまな個性が楽しいラベンダーの饗宴・・・ |
デンタータ まだ春浅いうちから咲き始めるフレンチ種のラベンダー。左の写真は、軒下に植えたまま、花後に無謀とも思える強剪定を繰り返しながら8年目を迎えた株です。特に肥料を与えたこともないのに、毎年毎年たくさんの花を付ける、健気で比較的育てやすい種類です。暑さには強く、寒さに弱い、と言われていますが、関東北部に位置するこのあたりでも、特に何もせず路地植えのまま冬越ししています。 このラベンダーは、花が終わった後に頭頂部のホウが綺麗に色づき、長い期間楽しむことができます。また、深い切れ込みのある葉にはカンファー様の強い香りがあります。 |
||||
(1999.6.5) |
左はストエカス・パープル。これも頭頂部にホウを持ち、ユニークな姿のラベンダーです。
この株は4度目の花期を迎えていますが、今年は葉ばかり繁り、あまり花芽がつきませんでした。これは匍匐してゆく傾向があり、大きな鉢からあふれるようにのびる緑の葉も美しく楽しめますが、やはり花が少ないのは、この季節ちょっと寂しいですね。 右はストエカスラベンダーの白花ストエカス・アルバ。これは昨秋に買ったものですが、5つほど花が咲きました。淡い緑の葉の中で、コロンとした花がとても可愛らしく、紫色の仲間たちとはちょっと雰囲気が違います。 コンパクトな樹姿を保つ種類とのことですので、鉢植えでも十分楽しめそうです。 |
||||
(1999.6.5) |
コモンラベンダー。 イングリッシュラベンダー、トゥルーラベンダーなどとも呼ばれる、ラベンダーとしては一番馴染みのある種類と言えるでしょう。この中でもまたさまざまな種類に分かれます。ドライにして保存し、クラフトなどに大活躍するのもこのラベンダーたちです。 コモン種に限らず、ラベンダーたちは長雨が大の苦手。暑さ、寒さは何とかしのいでも、梅雨の時期に株を駄目にしてしまうことがあるので、私は殆どを鉢で育て、雨が続く時は軒下に取り込んだり、大きなパラソルを差したりして対処しています。でも、何年もたった株は切り詰めて育てていてもだんだん大きな鉢に植え替えをしてきているので、軒下に取り込むといっても重くて大変。地植えでも育つ水はけのいいお庭を持っていらっしゃる方がとても羨ましいです。 |
||||
(1999.6.10) |
ロゼア。 淡いピンクの花が咲くラベンダーです。香りは強い甘さがあり、切り花にも少し加えるだけでとても素晴らしい香りが楽しめます。 この種類は花後に基本的な剪定をするだけでバランスのとれた樹姿に育ち、丈夫であまり手間もかかりません。紫のラベンダーと混植すると美しいそうです。 |
||
(1999.6.10) |
ピナータはレースラベンダーという別名が示すとおり、まるでレースのような美しい葉の間から、槍のように先の尖った花を咲かせます。耐寒性に劣るため、冬場の保護には気を使いますが、昨冬程度の寒さでしたら、マルチングをして軒下に取り込むだけで大丈夫。地上部はすっかり枯れてしまっても、春になるとみるみる成長し、花期には立派な姿に。 左の写真は、毎日私の庭にやってくるクマンバチが、ピナータの花穂がしなるほど夢中になって蜜を吸っているところ。このクマンバチ君は、ラベンダーが大好きで、他の花には目もくれません。今日はピナータにとまっていますが、一番好きなのはスイートラベンダーです。きっと素晴らしい香りの美味しい蜂蜜ができるのでしょうね。 | ||
(1999.6.10) |
BACK『6月の庭-1』 | Garden Diary目次 | NEXT『6月の庭-3』 |
HOME|Welcome Message|Big Mary's Story|Garden Diary|Trouble&Care|FAQ|Special Thanks |