福島浜通りへ
其の弐

2019年3月17日 日曜日

J-Vlliageを後にし、県道391号浜沿いを進みたかったが、

復興工事中で通行止め。

何もない


少し、陸側の道を行きます。

何もない原野が津波の被害が甚大だった事を物語っています。


浸水区間


先ほどのところより、少し内陸側の地点。

真新しい看板が目に付いた。

浸水区間の大型看板。

ここからは、地形の関係か海は見えません。


防潮堤


防潮堤の工事もかなり進んでいるようです。

県道391号線は、あの防潮堤の向こう側かな?

それとも、防潮堤の上かな?


汚染物?


広大な原野に、緑色のシートで覆われた一角。

除染された汚染土でしょうか?


浸水深さ


さらに進んでゆくと、

傍らに、こんな看板も。




看板の隣りに立ってみると、

180センチの私の目の高さ。




相方にいたっては、完全に水没。(ちなみに相方は152センチ)

これが、流のない唯の水深だったら何とか泳げたりするかもしれませんが、

濁流だと、この半分の水深でもどうにもならないでしょうね・・・・汗


県警


帰還困難地域が近づくにつれ、回転灯をつけた車両が目立つようになってきます。

写真は、電光掲示板。


常磐線竜田駅付近


常磐線の竜田駅付近です。

復興半ばの感じですか、駅に電車が入っているのが判りますか?




住宅も新築が目立ちます。

この先は、福島第二原発があるため、浜沿いは通れませんので、

このまま、国道6号へと出ます。




国道6号に入って、少し行くと

帰還困難区域まで1キロの看板が・・・・・・


およそ1キロ、走行・・・・・




帰還困難区域に入りました。


歩行者はもちろん、バイク自転車も通行出来ません。

まだまだ、放射線量が高いのかもしれませんね。


廃墟化


道沿いの、施設は軒並み廃墟の様相を呈しています。

ただ、普通の廃墟のように、窓ガラスが割れている事はありません。










異様な雰囲気に包まれています。




各、店舗の入口は、鉄の門で閉鎖中。




看板などは、8年経っても、意外と綺麗なままです。

まるで、つい最近まで営業してたような綺麗さですが、草が伸び放題なので廃墟観が否めません。

なんといっても、人っ子一人いません。

それが、また異様です。



国道からの脇道もご覧のとおり閉鎖されてます。



大熊町


大熊町へ入りました。


熊町集落付近





言葉が出ません・・・・・・

あまりの光景に、押し黙ったまま走ります。

聞こえるのは、インプ車の走行音と、すれ違う車の音だけ・・・・




集落を通り過ぎた時、相方がポツリ・・・・

「住んでた人たちは、今どうしてるんだろ・・・・」

独り言のようにつぶやく。




脇道から困難区域へ入るためには、通行証が必要。

何箇所か、脇道への進入出来るようなのですが、その場所場所には警備員がいます。

そこだけは、人の活動が見える感じです。




どこかのディーラー系の店舗。




汚染土?の仮置き場?




震災から8年経過しましたが、まだまだ人が住める環境ではないようです。

まして、住宅にあっては、8年も放置されていたら、住めるかどうかも分かりません。

本当にゴーストタウンのようです。


浪江町


浪江町へ入りました。




帰還困難区域はここまで、

とは言っても、地区によってまだまだ放射線量が高い地域もあるらしく困難区域の前面解除はまだ先のようです。


暫く走って、・・・・


南相馬市


南相馬市へ入りました。

浜辺方面へむかってみましょう。



県道260号を走ってみます。




海側は、相変わらず何もない荒地が広がってます。




内陸側は、人の住む気配があります。


東北電力原町火力発電所


東北電力の原町火力発電所です。

HPによると、18mもの津波が押し寄せ壊滅的な被害を受けたが、現在は復旧し石炭火力で発電中とのこと。


風車


県道をそのまま進んで行くと、風力発電の風車が見えたので、

そちらへ向かってみます。

しかし、この先で道がなくなり、Uターン。


県道74号を北上します。


松川浦沿いを行き、大洲大橋下をとおり・・・・

あれ、後で調べたら、大洲松川ライン、通行再開されてたんですね・・・

走りたかったな、まぁまた今度ってことで^^

県道38号を北上します。


相馬共同新地火力発電所


相馬共同火力発電鰍ニいう会社が運営している発電所。

発電した電力は、東北電力・東京電力を通して安く提供しているそうです。

新地発電所の脇を過ぎ、なおも県道38号を北上。





海沿いに来ました。

県道のすぐ脇が、砂浜です。

風が強いので、波が高いですね。

同じ理由で、インプを停めて降りることはしません。


このまま、県道38号で宮城県入りしようと思いましたが、

工事中で先に行けません。

国道6号へ戻ります。


県境


宮城県へ入りました。

一応、目的の浜通りは走破したことになります。

この後、宮城のGSで給油、帰路につきます。

インプには飯食わせたのですが、自分たちはまだなので、

帰りがてらどこかで食べることにします。


再び県境


再び福島に入り、今度は浜辺から内陸へ。


広域農道


広域農道を、南下します。


国道115号


国道115号へ出て、西進。

この先に、東北中央道の無料開放区間がありますが、

そちらは通らず、国道の峠道を行きます。

ほとんどの車両が無料区間を通行するため、空いていて気持ち良く走れます^^


道の駅「伊達の郷りょうぜん」


道の駅はメチャ混みです。

インプを停めるのに、駐車場を3周ほどしてしまいました・・・・汗


店内


店内もご覧の混雑。

レストランで遅い昼食にしようと思っていたのですが、行列が出来ていたので、パス。

お土産を買い、焼き立てパンを買って昼食にします。

インプに戻って、車中食。










美味しゅうございました^^

小腹も満たされたので、帰路を再検索。

自宅まで、300`、6時間以上かかるとのことなので、

高速を使います。

最寄のインターを設定し向かいます。


安達太良山


安達太良はまだまだ、真っ白。

今にも降り出しそうな雲の向こうに白い山肌を見せています。


福島松川スマートIC


福島松川PAのスマートICから東北自動車道へ


通行区分帯違反





この車、見ていたかぎり(約30キロ区間)空いているのに、ずーと追い越し車線走行してました。

マナーというより、違反ですから!!

皆さんも気をつけましょうね。(と、自分にも言い聞かせる^^)

この後、矢板ICで東北道を降りて、塩谷、今市、日光を通り

金精峠は冬季閉鎖中なので、国道122号で足尾、沼田を通って

18時40分頃無事帰宅。



本日の
ルート及び主な撮影場所



走行距離 762.5`



本日のお土産^^



今日の教訓?(感想)

「震災・原発事故から8年、隣県での惨事を見ておかなければならない、と感じた。」

今回、震災以降なかなか行くことが出来なかった、福島県浜通り。

心情的に辛くなることを覚悟して行くことにしました。

非難してきた人ともお話をさせてもらったりしたのですが、

つい最近まで、いきなり鼻血が出たりしたそうです。
(原発事故が原因かどうかは不明)

立ち入り規制地域や復興状況はテレビ等で見られますが、

隣県でもあり、直接実際にこの目で見なければいけないと思いました。


原発事故の被害がなかった所では、復興が進んでいます

しかし、広野町から南相馬までの帰還困難区域では

全くといって進んでいません。

このレポを書いている時、大熊町の帰還困難区域解除の速報が飛び込んできましたが、

あの状態で、帰還しても大丈夫なのか心配になります。

映像では伝わらない何かを感じることができました。

今後も、福島復興の為に、自分なりになにが出来るのか?

深く考え行動して行きたいと思います。




ってことで、最後まで見ていただき

ありがとうございます^^







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