陰陽説、五行説、十干、十二支、東洋占術パメラの館。占いのパーツについて。

陰陽説について

四柱推命に限らず東洋系の占いは全て「陰陽説」がベースにあります。
全ての事象は表裏一体。
相対的な関係にある、という一大理論で、明るい場所があれば、必ず影ができます。
プラスの作用が認識できれば、必ずマイナス作用の存在があるという考え方です。

陰陽の例

陰陽説をはじめに作ったのは、中国の太古の伝説の帝王 伏義(ふっき)だとされています。
「周易」の元になる理論で、文王(武王の父)が「易経」の六十四卦を作ったといわれています。
陰陽についての例をあげますと
表・裏/男・女/父・母/午前・午後/昼・夜/強・弱/凹凸/+-/盛・衰/老・若/生・死/明・暗/高・低/柔・剛/悲・喜/是・非/静・動/大・小/晴・雨/寒・暑 
と、いうものになります。

五行説とは

五行説は、西紀前500年以上前。中国最古の歴史書「書経」の「洪模」の一篇に記されてあり、六世紀の末ごろ 蕭吉(~610)という人の記した『五行大義』という本にまとめられています。
五行思想は漢の時代に盛んになりました。
昔の中国は多くの偉大な哲学者を輩出しています。五行説がいまだに活用されているのですから大発見ですね。
※インド哲学では五大があり「地・水・火・風・空」という分類があります。
宇宙のすべては、木火土金水の五元素に集約されていて、それが無限の変化を続けていると解釈しています。

五行の意味


木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生じ、金は水を生じ、水は木を生じる。
木は土を剋し、土は水を剋し、水は火を剋し、火は金を剋し、金は木を剋す。

五行の生剋について

生物や木片は、燃えることで灰となり、灰は落ち着き不動の土となり、土は多くの鉱物資源を生み出し、金は、冷える事によって水を生じさせ、水は天地に満ちて生物を育成します。
生物や木は、土に根づき養分を奪い、土は水を塞き止め灌漑し、水は一瞬にして火を消して熱を奪い、火は金属を溶かし形を変化させ、金は木を刻んで傷つけます。

陰陽説について

木に曲直といい、東方を表し、火が中に伏しているので、温かで柔らかいことを総称する。曲がったり、真直ぐになったりする性である。生物一般をさし、成長発展する春の象徴をさすものを木性現象という。
火に炎上といい、南方を表し、気は極まり上へとあがる。太陽の位にあり明るくて熱く、燃え上がる性である。すべての熱物質と発熱作用を意味し、夏の盛んな象徴をさすものを火性現象という。
土に稼穡といい、土用、四季の真中にあり、散らばっているものを収め、実のあるものを持ち、取り入れることを性とする。大地、土壌をさし、変化熟成を意味し四季の移り変わる土用の象徴をさすものを土性現象という。
金に従革といい、西方を表し、物を成すところである。すでにあるので固まって強くなり清らかで冷たい。革はアラタまるであり、作用は自由に形を変えることを性とする。金属一般をさし、収歛を意味するもので、万物が冷たい空気に触れ、ものの充実する秋の象徴をさすものを金性現象という。
水は、水に潤下といい、北方を表し、窪みに従って下ることをいい、寒く冷たいことを性とする。液体状態をさし、冷性を意味する。万象が眠りにおち、静寂そのものといった冬の象徴をさすもので、これを水性現象という。

五行生剋衰旺傾倒の微妙

五行は生き物のように影響しあい、作用が変わります。

木は火を生じますが、木が多いと火は熾んになり、金が木を剋して火を生じます。火は土を生じますが、火が多いと土は焦げ、水が火を剋して土を生じます。土は金を生じますが、土が多いと金は埋もれます。木が土を剋して金を生じます。金は水を生じますが、金が多いと水は冷たくなり、火が金を剋して水を生じます。水は木を生じますが、水が多いと木は浮きます。土が水を剋して木を生じます。
木は火を生じますが、火が多いと木は焚けます。水が火を剋して木は生き、土が火を洩らせば木は生存します。火は土を生じますが、土が多いと火は熄みます。木が土を剋して火は生き、金が土を洩らせば火は生存します。土は金を生じますが、金が多いと土は洩れます。火が金を剋して土は生き、水が金を洩らせば土は生存します。金は水を生じますが、水が多いと金は沈みます。土が水を剋して金は生き、木が水を洩らせば金は生存します。水は木を生じますが、木が多いと水は涸れます。金が木を剋して水は生き、火は木を洩らせば水は生存します。
木は火を生じますが、木火ともに旺じれば、水を以て木を養います。火は土を生じますが、火土ともに旺じれば、木を以て火を生じます。土は金を生じますが、土金ともに旺じれば、火を以て土を助けます。金は水を生じますが、金水ともに旺じれば、土を持って金を生じます。水は木を生じますが、水木ともに旺じれば、金を持って水を生じます。
木は火を生じます。火もまた木を生じます。水が木を生じるのは地の燥を潤すことであり、火が木を生じるのは天の凍を解くことです。火は土を生じます。土もまた火を生じます。木が火を生じるのは冬木の枯死を助けることであり、土が火を生じるのは夏土の燥を解きます。土は金を生じます。金もまた土を生じます。火が土を生じるのは地の湿を去ることであり、金が土を生じるのは土の傾くのを防ぎます。金は水を生じます。水もまた金を生じます。土が金を生じるのは水の溢れるのを止めることであり、水が金を生じるのは火の烈しさを制します。水は木を生じます。木もまた水を生じます。金が水を生じるのはその漏洩を阻むことであり、木が水を生じるのは寒を去ることです。
木は土を剋します。土多いと木は折れます。水が木を生じて、木は土を剋します。火は金を剋します。金多いと火は熄みます。木が火を生じて、火は金を剋します。土は水を剋します。水多いと土は蕩います。火が土を生じて、土は水を剋します。金は木を剋します。木多いと金は欠けます。土が金を生じて、金は木を剋します。水は火を剋します。火多いと水は涸れます。金は水を生じて、水は火を剋します。
木は土を剋します。木が多ければ、金をもって土を守ります。火は金を剋します。火が多ければ、水をもって金を養います。土は水を剋します。土が多ければ、木をもって水を納めます。金は木を剋します。金が多ければ、火をもって木を栄えます。水は火を剋します。水が多ければ、土をもって火を扶けます。
木は土を剋します。木土共に旺じますと、水で土を潤すのを宜しとします。火は金を剋します。火金共に旺じますと、木で金を砕くのを宜しとします。土は水を剋します。土水共に旺じますと、火で水を温めるのを宜しとします。金は木を剋します。金木共に旺じますと、土で木を折るのを宜しとします。水は火を剋します。水火共に旺じますと、金で火を熄むのを宜しとします。
木は土を剋します。土も木を剋します。木が土を剋すとは春の土は柔らかく、土が木を剋すとは夏の土は乾くからです。火は金を剋します。金も火を剋します。火が金を剋すとは春の金は脆く火に剋され、金が火を剋す秋に火は囚になるからです。土は水を剋します。水も土を剋します。土が水を剋すとは夏の水は乾きます。水が土を剋すとは冬の水は凍り、土を剋するからです。金は木を剋します。木も金を剋します。金が木を剋すとは金堅ければ水凍り、木が金を剋すとは春の木は盛り、金は脆くなります。水は火を剋します。火も水を剋します。水は火を剋すとは冬の火弱く金水寒凝し、火が水を剋すとは夏の日は照り強く干上がるからです。
旺じるものは剋すべきであるが、旺極まれば洩らす方がよろしく剋を嫌います。春木生まれ森々と強いと火旺じて通輝します。夏の火が炎々と強ければ土多いのがよく斂威します。秋の金が鋭々と強ければ水盛んであれば清流します。冬の水が洋々と強ければ木が集まればその勢いが納まります。四季の土が畳々と強ければ金が重いのがよく吐秀します。
身弱は生じるものが良いのですが、身弱の極に達すれば剋するを喜び、生を喜びません。秋木凋落の身弱は金を良いとし、水をとりません。冬火熄滅すれば、水がよく木をとりません。春金鎖鎔すれば、火がよく土をとりません。夏水枯渇すれば、土がよく金をとりません。仲春の土は、火無きがよく木を喜とします。仲秋の土は、火無いがよく反って金が良いのです。
木が旺の極になれば、似金となり、火が旺の極になれば似水となり、土が旺の極となれば伸木となり、金が旺の極になれば似火となり、水が旺の極となれば似土となります。木が衰の極となれば似金であり、火が衰の極となれば似土であり、土が衰の極となれば金であり、金が衰の極であれば似水となり、水が衰の極となれば、似木となる。陽が極まれば陰に至り、陰が極まれば陽に至り、寒極まりて熱を生じ、熱極まれば寒を生じます。

五行の意味表

五行
五方 東方 南方 中央 西方 北方
五節 土用
五気
五情
五色
五味 塩辛
五臭 腥(なまぐさい)
五味 薑(しょうが)
五穀 黍(きび) 大豆
五菓 棗(なつめ)
五菜
五畜
五石 曽青 雄黄 赤石脂
五草 五味子 天門冬 茯苓 桂心 玄参
五臓 肝・肝 心・小腸 肺・腸 腎・膀胱
五感

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