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その1(本白根TOの場合) 標高2.100m
風向は北東〜南までTOできますが、TOが東を向いているので南が強くなるとTOできなくなることがあります。
まず、右旋回をして本白根山南斜面を目指して進みます。途中でサーマルに当たればラッキーです。当たらなくてもそ
のまま南斜面に進むと岩肌から水蒸気がふきだす場所が目安になります。このあたりを丁寧にさぐっているとサーマルが
リッジが混じりながら間欠的に上がってきます。マイルドなサーマルなので慎重に攻めましょう。
その2(表万座スキー場へ移動)
+100m程ゲインしたら登山者の待ち受けるケルンまでは到達できます。こ こで高度が+500m取れたら表万座スキー場の山頂リフトまでのアウトアンドリターンが十分可能となります。東が強いときは戻るのが大変になりますので、余裕を持って移動しましょう。
その3(白根山湯釜を見よう)
TO前で+800mを越えたら白根山湯釜へ向かって見ましょう。エメラルド色の湯釜は幻想的な光景です。荒涼とした白根山は一見ヨーロッパでフライトしているようだと言うフライヤーもいます。湯釜の上空を飛行したパイロットは私の知る限り3人しかいない。
冬期にスキーヤーが迷い込んで遭難事故が発生しています。笹藪や裸地が多くあるので降ろすことはできますが、自力で道路に戻るのは大変です。救出用の道路が無いので限界の見極めが重要です。
その4(殺生ゲレンデへ) 標高 1.500m
まるでゲインする事ができなくてもTO左側の尾根づたいに流して行く、とどこかでサーマルヒットできると思います。TOと左側尾根の間にはゴンドラリフトが通年営業していますので、十分余裕を持って通過しましょう。
殺生ゲレンデリフトの上にある切り立った崖ではリッジを取ることができます。サーマルが時々混じって上がってくるのでこれをうまく捕まえられれば、再び本白根山山頂まで戻ることもできます。
ここで、対地+100m程度あれば天狗山LDに届きます。高度が取れない場合はゴンドラ山麓駅LDに安全に降りましょう
その5(天狗山TOへ)標高1250m
天狗山TOはおもにタンデムと講習に使用するTOですが、温泉街から上がってくるサーマルをとらえて、ここからでも本白根山まで戻れます。
LDまでの高度差は150mです。
その6(クロスカントーリーへ行こう)
クロスカトリーの実績はあまりありません。(3人のみ)
代表的なルートを下記に記載します。
ルート
直線飛行距離
(1)TO〜本白根山〜白根山(湯釜)〜横手山〜山田温泉スキー場 18.5km