XCフライトレポート1
 
平成10年5月25日(土) 天候:晴れ 風向:南東  風速:2m/s
離陸場所  :草津白根山・国体コースTO
着陸場所  :長野県上水内郡高山村(山田温泉)
直線飛行距離:18.5km    離陸時間  :11時35分
着陸時間  :12時45分    飛行時間  : 1時間10分
使用機体  :B4VT 26m2  最高獲得高度: 1,480m
 
 今日は久々に白根山のフライトのできそうな気圧配置だ。午前8時30分いそいそと天狗山LDに行くとすでにフライヤーが集合している。

さっそく乗り合いでTOに移動開始、今日の運転手はけがでフライトできない岩崎嬢がしてくれた。車を降りて登山道を登ること約30分心地よい汗が出る頃にはTOに到着、南東からの風2m/s絶好のコンディション。雲はできることはなくブルーだ。標高2,100mから眼下に広がる雄大な景色、遙かに見える温泉街、天狗山LDまでは8kmを越える。
 みんなが牽制しあう中最初に込山氏が準備を開始する、それに合わせるように各自も準備を始める。右翼端が灌木の根に引っかかったがうまくコントロールして出ていった。TO前であっという間に+200ほどゲイン、翼端のラインが一本きれているので無理をしないでランディングに向かうと無線が入る。

自分はいつも通り右に回り込んで、ケルンで遊んでからTOに戻る事にした。後から出た鈴木氏と前谷氏も順調にゲインを始める。込山氏からは+800を越えたと無線が再び入る、今度こそLDに向かっているようだ。
 白根山をフライトしはじて5年になるが、たいていは+800位で雲底に付いてしまう、標高で言えば3,000mしかたのないところだう。今日は雲の発達がないのでその辺が解らなかった。

自分も+800を越えたので湯釜方向に流してみることにする。過去にも何回か湯釜のへりまでは行ったことがあった。今日のサーマルはいつにもましておだやかだ。湯釜の手前で上げられるだけ上げて湯釜上空を横断してみたいと考え始めていた。+1,480までゲイン、こんなチャンスははじめてだ。
無線でみんなに山田温泉方面にXCに出ることを伝え横手山を目指す。眼下にはエメラルドグリーンの水をたたえた湯釜が幻想的な風景を見せていた。PGで湯釜を越えた人は自分が最初だろう。少し遅れて鈴木氏と前谷氏もほぼ同じルートで追いかけて来る。
 奥志賀方面か山田牧場方面か横手山からのルート選択で迷った。どちらも事前調査はすんでいるので安心だが、PGのエリヤとして実績のある山田牧場へ向かうことにする。山田ではブルーの機体が飛んでいるが、ゲインはしていないでまっすくLDへ向かっている。山田は午後のエリヤなので、移動がどうも早すぎたようだ。

行けるところまで距離を伸ばすことにして、LD地点を探す。役場下の河原にLDする。鈴木氏、前谷氏は遙か私を越えて土砂採取場付近まで行ったと無線が入る。
 LDしてしばらくすると、高山エリヤの後にはおいしそうな積雲が発達を始めている。
もう少し白根上空で遊んでからXCに出たほうが良かったようだ。ただやみくもに距離を伸ばすのでなく、移動するための状況判断が重要だと痛感した。
 回収に向かっていた岩崎嬢・込山氏が途中から追いかけてきてくれている。3人の回収も順調に終わった。いつものXCのようにヒッチハイクとバス、電車で帰るのでなくらくちんでした。
 今日のフライトは心に残るフライトになるだろう。
 直線飛行距離 18.5km