エリア訪問の旅

平成19年6月2日(土)  長野県 栂池エリア  (画像はカシミール3Dを利用しています。)

JPA日本グランプリ大会のお手伝いで栂池に向かう。
6時30分ころ五竜、八方前を通過するとき丁度TO当たりに低い雲があった。
7時10分ころからスタッフミーティグ。

機材を車両に積み皆さんで移動開始。
今日のTOは栂の森TOを使用、大会限定のTOだ。

気象ブリーフィグでは、午後から条件が良くなると説明があり、ゆっくり準備開始。
いつもと違いサーマル雲が栂池自然園より後ろにできていた。
フリーフライトならとっくにTOしているところ。

栂の森TOでブリーフィング

今日の仕事は、選手の邪魔をしないようにフライトするダミーだ。
TOの風はサイドからホォローに時々なる。
3人目のF井さんはサイドをものともせずTO。
続いて4人目のダミーで、風の入るの少し待って10時29分TO。

コンドラ線方向に回り込むルートを選択、先行するF井さんは遠回りルート。
他のダーミーも次々TOした。
稜線に沿ったルートが正解、皆さんが少し苦しんでいる間に一人2200mまで上げる。

TO上空を通過し、鵯峰を経由してコルチナ方面を探りに出動。
まだ上空は北が入り20km/hでの移動。
若栗から先はで雲が無いので一度馬の背に戻る。

他のダミーも順調に上がり初める。
F井さんは岩岳方面の調査に向かった。
11時ゲートオープン、11時45分スタート。
TO−コルチナTO−阿弥陀−コルチナTO−阿弥陀−若栗−佐野坂アンテナ−八方TO−佐野坂アンテナ−栂池LDのタスク。

平成19年6月2(土) 長野県 栂池 2Dフライトナビゲート

今日は五竜がコンドラ点検のためフライトしていない。
自然園の南で上げ返しているとS本さん、U津さんが上げきり、岩岳方面に向かって移動。
雲底は2200m程度でどこも同じくらいだった。

こちらも雲底に付けて南に向かい移動開始する。
Fさんは沖ルートからS本さんは山ルート、U津さんは中間ルートで八方に向かっていた。
岩岳を2200mで離れ、S本さんとU津さんの中間ルートで八方に移動開始。

選手の皆さんは順次TO、グループ制のためか15機くらいが一段となりガーグルを作っていた。
時々フォローが入るのか、グループの間が空くこともあった。

タスクを選手がこなしている間に少し先行して移動する。
八方TOより上に付けサーマルを探す。
先行した3機は、最上部のリフト小屋の北西面で上げていた。

一機沢の下から上がって来る赤のエリスがいた。
沖に移動して、エリス合流さらに高度を稼ぐ。
上げきった3機は五竜へ移動する。

五竜の南側稜線は雲に隠れて日射しが無かった。
エリスは南西沢沿いの奥、断崖とがら場の斜面で一気に上げて雲底に付こうとしていた。
これまであんなに奥に行ったことは無い。

平成19年6月2日(土)  長野県 栂池 3Dフライトナビゲート

ダミーがいたので、同じ場所に行ってみるとまだまだ活発なサーマル残っていました。
五竜に渡った先行3機は、渋くて苦しみもがいていた。
雲底が上がり、2300mで八方を離れる。

ケルンの南西に白のスイングが飛んでいたので、ケルンを目指す。
五竜に到達したとき、スイイグも高度が下がり2機で当たりを探す。
雲の流れは南西から来ていた。

少し稜線に沿って南西に移動すると、気持ちの良いサーマルヒット。
ここでも2300m、稜線に沿って佐野坂方面へ。
雲底まで余裕を残したので、移動中もほとんどバリオは上昇音を鳴らしてくれた。

22km/h位で移動できると連絡を入れ、佐野坂アンテナへ移動する。
五竜の3機は未だに苦しんでいた。
佐野坂アンテナを取り、五竜に戻ると先頭がぽつぽつと八方を離れ五竜に移動してきた。

上げなおしたS本さんが佐野坂アンテナへ移動していく。
邪魔をしないようにさっさと八方に戻る。
第二集団と八方で合流、上げきった選手は次々に五竜に渡って行く。

栂の森TOでブリーフィグ 五竜月夜棚上空からのアルプス
半分だけ見えた氷結の白馬大池 白馬大雪渓
栂池自然園奥からTO方向 栂池自然園奥から八方・五竜方向

第三集団が来ない間に岩岳を経由して栂池にもどる。
タスクをこなす選手の邪魔をしないように、選手のいない鵯峰でフライト。
まだたくさんの選手が残っているので自然園方向で楽しむ事にする。

T賀さんか去年の夏見た白馬大池が見られないかとがんばりました。
雲が発達していたので、いつでも逃げられるように雲底までの余裕を取った。
2500mで稜線に沿って、移動すると白馬大池を発見。

唐松岳の奥に有ると思っていたので、比較的近くてラッキーでした。
記念写真を数枚パチパチ取り、幸せ観を満喫。
ついでに、行ったことが無い場所をフライト。

松川の上流には大雪渓がどんと構えていて、雪崩の痕跡がいくつもあった。
もう一つ先の南斜面に生きたかったが、勇気ある撤退でエリアに戻る。
途中高度にあまり余裕が無くなったように感じてドキドキする。

結果はかなりの余裕を持ってゲレンデにもどれた。
先頭が佐野坂を取りファイナルグライドに入ったらしい。
LDの風が北に変わったと無線がいる。

平成19年6月2日(土)  長野県 栂池 フライト断面 

降りようと思っていると、上空の様子見ということでそのままフライトの指示をもらう。
高度に余裕が有ったので、コルチナまで足を伸ばしてみる。
まだまだサーマルは豊富に有り、楽勝でフライトを楽しんでしまった。

馬の背に戻ると先頭集団が岩岳の東面を帰ってくるのが見えた。
4機のLDを確認してこちらもLDへ向かう。
上空では影響のなかった北風、LD付近はかなり強かった。

沖を一回りして14時13分LD。
楽しい一日でした。

最高到達高度 2,548m(ゲイン920m) 飛行時間 3時間44分

夕方6時30分からウェルカムパーテー。
心のこもったサービスが提供され、選手、スタッフともに満足。
地元女性の太鼓パフォーマンスが印象的でした。

宿に帰り、ダミー反省会?を遅くまで行う。
選手として参加のK山さんは10位と健闘、T賀さんはスタート時間に間に合わず一寸焦ったとの本人の弁明日に期待して就寝。

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