Mercenary Soldier
2004.11.13.
叩きつける様に背を壁にあずけた。
その衝撃で、身につけた装備が派手な音を立てる。
ギリギリと痛む肺いっぱいに空気を吸い込んだ。
吸って、吐いて。吸って、吐いて。
落ち着いて、乱れていた呼吸が整うにつれ、ある思いが体中を満たしていくのを感じた。
口元が大きく歪む。
生きてる。
今にも笑い出しそうだった。
俺は生きている。まだ、生きてるぞ。
今回もまた、奴らから逃げてやった。ちょっと危なかったが、このラウンドは俺の勝ち。
- Fin -