議会活動

平成24年9月議会一般質問の議事録全文

 

◇20番(布施辰二郎君)通告に従いまして一般質問を行います。

今回、私の質問は標題で、でんきで明るいまち(沼田)づくりを目指してと、公共物の管理についてであります。

項目といたしましては、防犯灯等のLED化について、公共施設のLED化について、再生可能なエネルギー政策について、そして、沼田平土地改良区用水路用地についてであります。

まず、防犯灯等のLED化についてでありますが、御案内のように防犯灯は街路に設置されている街灯の一種で、道路照明灯より照射範囲が狭くなっております。しかし、一個当たりの値段は安く、電気代が比較的安いため、さまざまな場所に設置されております。また、新たに柱を立てずに電柱等を利用して設置した場合では、設置工事費が安いのも特徴であります。住宅地などの比較的狭く交通量の少ない道路に多く設置されているところであります。また、夜間、不特定多数の人が通行する生活道路や暗くて通行に支障がある場合、あるいは防犯上不安のある場所には、防犯灯の設置は必要であります。防犯灯の背景といたしましては、昭和30年代、まちは依然として暗く、女性や子供たちが安心して歩ける状態ではなかったということで、政府は暗闇における犯罪防止、公衆の安全を図る目的で昭和36年に防犯灯等整備対策要綱を閣議決定し、その年の暮れから全国的に明るいまちづくり運動が展開されたことで防犯灯が盛んに設置されるようになって半世紀が経過しようとしているところであります。

一般的に維持管理の方法としては、市が設置し、維持管理全てを行う場合、また、市が設置し自治会、町内会によって維持管理されている場合、そして設置、維持管理全てを自治会、町内会が行う場合等、設置と維持管理の方法は市町村によりさまざまな形態があると思いますが、本市の場合、現在防犯灯の維持管理と年間費用について伺います。

次に、市内全ての防犯灯のLED化についてでありますが、現在本市でも防犯灯のLED化を順次進められていることは承知いたしております。しかし、それは1年に30灯とか50灯であります。近年の科学の発達や、とりわけ東日本大震災、原発事故後の国を挙げての節電対策、あるいは、さきの京都議定書などに見られるような地球規模でのCO2削減問題など、さまざまなことを考えますと、長寿命で低価格、水銀などの有害物質など含まないLED化の先進地になっていただきたいと思っております。

そこで、市内全ての防犯灯のLED化について伺います。

次に、各町(区)の経費負担廃止についてでありますが、御存知のように、バブルがはじけたとか、リーマンショックだとか、100年に一度の大不況だといわれるようなことがありましたが、いまだに景気のよくなった話はどこに行っても聞こえてきません。本市の各町の区長さん方も、おそらく区行政に四苦八苦されていると思います。以前のお話ですが、市内某所で区費を10円値上げするだけでもけんけんごうごうで大騒ぎになったということをお聞きした経過がありました。県内でも複数の市が防犯灯のLED化に踏み切り、各町の負担を廃止いたしました。そして、各町では、その分を町の活性化のために使えるということであります。そこで、本市でもLED化を推進して、各町の防犯灯の経費負担廃止について伺います。

次に、公共施設のLED化についてからですが、このことにつきましては、パソコン等で検索してみますと何年も前から取り組まれているところが随分と見られます。県内では、みどり市がCO2削減への取り組みとして、本庁舎の照明を省エネ効果の高いLED照明にリニューアルされたということです。このみどり市では、平成21年に環境基本条例を定め30トンのCO2削減を目指して取り組みを推進し、その一環として大間々庁舎の照明など、リニューアルを実施、東、笠懸の庁舎もLED化を予定しており、全国でも注目を集めて、各地から自治体の問い合わせが相次いでいるということであります。そこで、公共施設の現在の維持管理と年間の電気料について伺います。

また、このみどり市では、庁舎内の窓口などをLED化した場合、市民への影響も大きいため、さまざまな場所でLED照明を使ってシミュレーションをして、リニューアル後の明るさ感などを事前に確認をし、実施されたといわれております。そして、職員皆様の事務作業に十分な明るさを確保しつつ消費電力量を約30%削減できて、リニューアル前よりも明るさ感が増したということであります。また、蛍光灯よりもLED照明灯は5倍も長寿命でメンテナンスも最低10年は必要がないといわれておりますが、本市の庁舎等のLED化について伺います。

次に、再生可能なクリーンエネルギー政策についてからでありますが、東京電力福島第一原発事故を受けて政府のエネルギーと環境政策等の見直しが大詰めを迎えています。新聞報道によりますと、全国各地で開催された意見聴取会では、政府が示した選択肢のうち2030年に脱原発を実現する案が圧倒的な支持を集めたということです。寄せられたパブリックコメントは9万件にも上り、最悪レベルの原発事故を経て日本のエネルギー政策はどこまで変わるのか。政府は国民的議論を踏まえ、結論を出すとしております。そんな状況の中、再生可能エネルギーを電力会社が買い上げる方式で、去る7月からスタートいたしました。企業も個人利用者も電気料金が値上げされ、新エネ普及費用を負担する形での新制度であります。代表格の太陽光発電は、一部業者が大型設備を次々と建設したり、計画を打ち出しております。それらは、全量を電力会社に買い上げていただくわけですから、莫大な利益が得られるかもしれません。しかし、一般家庭では、一部進捗は見られますが、全体的に見ると二の足を踏んでいる方々が多いと思います。設備費が高額な上、発電で使ういろいろな機器は保証期間が10年前後のものが多く、設置後10年以上たつと修理コストが発生するといわれております。最近では、利用者もメリット、デメリットなど勉強されていて、導入にはもう少し様子を見ようという人がふえてきていると思っております。本市でも、時節柄、再生可能エネルギーの話はいつも出てまいります。数年前よりさまざまなクリーンエネルギーについて検討されてきていると思いますが、水力・太陽光・風力等の発電検討の進捗状況について伺います。再生可能なクリーンエネルギーの検討につきましては、今まで市長が力説されていた小水力発電が最も有力視されております。御存知のように、水力発電の仕組みは、水が高いところから下へ落ちるときの力を利用して発電機を回し、電気をつくります。小水力発電の利点は、ダムや大規模な水源を必要とせず、小さな水源で、比較的簡単な工事で発電できることにあります。このため、山間地や中小河川、農業用水路、上下水道施設、ビル施設、家庭などにおける発電も可能ということであります。小水力発電の未開発地は無限にあるようにも思われますが、いざつくるとなるとなかなか難しいのかもしれません。そこで、本市の水力発電可能河川について伺います。

次に、公共物の管理についてから、沼田平土地改良区用水路用地についてですが、戦後、食糧難が長く続いた昭和26年に計画を樹立され、片品川の流水を沼田平の台地へ導水をするという一大事業が偉大なる先人たちの努力により着工されました。そして、その改良区用水につきましては、沼田市域のかんがい用水として、昭和39年までに整備されたものであります。受益地域は、久屋原町から末端の戸鹿野町まで約360ヘクタールと広大なものでありました。その後、さまざまな紆余曲折を経て東原新町、西原新町、材木町の用水路用地を沼田南部区画整理事業に伴う公共用地の先行取得を目的として、平成4年度から沼田市で買い受けを始められております。そこで、現在はどのようになっているのか、本市分の土地について伺います。次に、平成4年ごろ、その用水路用地につきましては、所有者の土地改良区の方で土地の一部を地元住民に賃貸契約をされているお話をお聞きしたことがあります。しかし、平成7年ころより、沼田市に売るため契約は全部解消していると伺った経過もあります。そこで、現在の用水路用地の使用方法について伺います。併せて、今までの経過と今後の利用方法について伺います。実は、このことにつきましては、平成11年秋、地元住民の方々より用水路の土地は沼田市がほとんど買われたと聞いたが、いまだに不特定多数の人たちが使用しているということで調査依頼がありましたので平成12年3月に一般質問をしたものであります。内容は、その当時賃貸契約は一切なしということで、全体の88%は既に購入されているということでありましたが、その後、どのようになっているのか伺いまして1回目の質問といたします。御答弁よろしくお願いいたします。

◇議長(大島崇行君)

市長。〔市長星野已喜雄君登壇〕

◇市長(星野已喜雄君)

ただいまの布施議員の御質問にお答え申し上げます。まず、でんきで明るいまち(沼田)づくりを目指して、防犯灯等のLED化について、現在、防犯灯の維持管理と年間費用についてでありますが、本市では防犯灯の設置等は市で行い、電気料金や蛍光灯の交換などの維持管理は各町で行っております。維持管理に要する費用につきましては、各町が負担し、市で電気料金の一部を補助しております。そのため、維持管理に係る年間費用については把握できておりません。市が負担している経費については、各町からの要望による新設や器具の故障等による修繕の費用及び、各町で負担している電気料金の約45%を補助金として交付しており、その額については、平成23年度実績で、設置費等で約210万円、電気料補助金で約550万円、総額約760万円となっております。

次に、市内全ての防犯灯のLED化についてでありますが、防犯灯をLED化することは、維持管理経費の縮減と地球温暖化防止対策としての省エネ化が推進できることから、その効果は大きいものであると考えております。平成22年度から新設の防犯灯についてはLED灯の導入を進めているところであります。しかしながら、市内全ての防犯灯をLED化するためには、既存の約4,600灯の交換が必要となり、多額の経費が必要となることから、今後太田市や前橋市が取り組んでいる「エスコ事業」を活用した取り組みや、他の自治体で実施しているLED灯設置に係る補助金等について、経費負担や事業効果等を踏まえ総合的に検討してまいりたいと考えております。

次に、各町(区)の経費負担廃止についてでありますが、防犯灯の整備は夜間における犯罪の発生を防止し、地域の安全を図ることを目的としていることから、各町の防犯活動の一環として取り組みがなされ、各町において維持管理を行うことが望ましいと考えております。防犯灯のLED化を推進することにより、維持管理経費の縮減が図られ、各町の負担が軽減されることとなりますので、今後、市の財政状況等を踏まえながら防犯灯のLED化の推進と併せて、検討してまいりたいと考えております。

次に、公共施設のLED化について、現在の維持管理と年間の電気料についてでありますが、維持管理につきましては、蛍光管が切れた場合の交換については、原則として、職員が行っておりますが、道路照明の一部など、職員では交換が困難なものにつきましては、業者に依頼して行っております。なお、庁舎等建物内の照明については、節電行動計画に基づき、事務に支障のない範囲で間引きを行っているため、この間引きした蛍光管を優先的に再利用し、節約に努めております。また、年間の電気料でありますが、平成23年度決算における本庁舎及び北庁舎の全体の電気料は、約670万円であります。

次に、庁舎等のLED化についてでありますが、本庁舎、白沢町振興局及び利根町振興局の各庁舎前駐車場にそれぞれ2基ずつ、合計6基のソーラー式のLED外灯を、平成22年3月に設置いたしました。また、庁舎等のLED化については、電気料の削減のほか、CO2削減による地球温暖化防止にも効果があるといわれておりますが、まとまった初期投資費用が必要となるため、今後につきましては、老朽化に伴い故障した機器を交換する際に適宜導入するなどの対応を図るとともに、計画的な整備方策についても検討してまいりたいと考えております。

次に、再生可能なクリーンエネルギー政策について、水力・太陽光・風力等発電検討の進捗状況についてでありますが、本年度は、土地改良区など関係機関の御協力をいただきながら、市内における小水力発電の可能性調査を委託事業として進めているところであります。また、再生可能エネルギーは他にも、太陽光、風力、バイオマスなどもありますが、7月に市民の方に入っていただいて設置した自然エネルギー研究会におきまして、本市の特性にあったエネルギーの研究を進めているところであり、できる限り早く、一定の方向を出していきたいと考えております。

次に、本市の水力発電可能河川についてでありますが、河川水を水力発電に利用する場合には、二つの大きな課題があります。一つは、年間を通した安定的な水量の確保、二つ目は、言うまでもなく水利権の問題であります。水力発電は、この二つの課題を解決しなければ、発電機を設置することはできないこととなります。このことを踏まえながら、周辺の地形、可能な発電量、電力の送電、経済性など総合的に考えていく必要があります。再生可能エネルギー買取制度による売電を想定した水力発電は、できるだけ大型の発電能力を有することが有利であり、それらを整理しながら、可能性を調べているところであります。

次に、公共物の管理について、沼田平土地改良区用水路用地について、本市分の土地についてでありますが、材木町、東原新町及び西原新町の三町にまたがる区間においては、沼田南部第一地区土地区画整理事業に伴う公共用地として、平成5年度に交換により、また、平成7年度から買収により用地を取得し、合計約3,800平方メートルの土地が沼田市の水路敷となっております。次に、現在の使用方法についてでありますが、沼田南部第一地区土地区画整理事業の見直しにより、現在も水路敷として管理しているところであります。次に、今までの経過と今後の利用方法についてでありますが、沼田平土地改良区からの用地取得及び所有権移転につきましては、既に終了しており、今後におきましても、水路敷として維持管理に努めてまいりたいと考えております。次に、平成12年3月に一般質問したが、その後について、でありますが、沼田平土地改良区から取得した用地の現地調査を平成18年度に実施しておりますので、今後におきましても、関係者の御理解をいただきながら維持管理に努めてまいりたいと考えております。以上申し上げまして、布施議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。

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◇議長(大島崇行君)休憩いたします。午後0時01分休憩

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午後1時00分再開

◇議長(大島崇行君)休憩前に引き続き会議を開きます。

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◇20番(布施辰二郎君)

御答弁をいただきましたので、何点かについて再質問をさせていただきます。実は、この質問をさせていただくことになったきっかけはですね、電気のことに関して私自身遅れているなと思って反省した次第でありますけれども、約1カ月くらい前にはLEDの電球は使ったことがなかったのです。それが省エネだとか、長持ちするとか、お話は随分前から聞いていましたけれども、実際にLED電球を買って使い始めたのが1カ月くらい前だったということであります。それまで使っていた玄関の100ワットの白熱球が切れたのです。そこで家族に同じくらいの電球をということでLEDの電球を買ってきて、それを取りつけました。明るさも以前と同じくらいでしたので、それでよかったのですけども、そのパッケージを見たときに実は驚いたのです。LED電球の明るさの表現方法は60ワットとか100ワットとかそういうのではないのですね。ワットでなくルーメンというのだそうですけれども、何とそのパッケージには、485ルーメン、6.9ワットと表示してありました。明るさが同じくらいなのに電力消費量は約15分の1です。そして、私の家では、白熱電球が切れたところからLEDにかえることになっていたのですけども、2日間で蛍光灯を残して全部LED電球に取りかえました。全体の消費量はまだわかりませんけども、減っていることは確かだと思います。1カ月から2カ月後の電力会社からの請求書が来るのが楽しみというのか、今度値上げされることですからあまり楽しくはないのですけども、待っているところでございます。これと同じような体験、あるいは同じような話を市長は聞かれたこと、あるいは体験されたことはありますか。ないですか。それからある場合、どのような関心を持たれたでしょうか。

◇市長(星野已喜雄君)

本事業については、もう既に話題となっていますから、よく聞いてもいますし、なお家内も大変関心を持っておりまして、そういう意味ではその効果は、もう誰もが認めるところではないかと受けとめております。

◇20番(布施辰二郎君)

次にですね、一回聞いておきたいのですけど、現在の防犯灯について伺います。町の中には防犯灯のほかに道路や商店街などの街路灯、あるいは公園や郊外に設置されている照明灯、それぞれ目的に応じてその所管する部署において、設置または設置に対する補助金の交付など行っていると思いますけども、その設置に当たりましてそれぞれを調整する機能がないのだと思うのですけども、同じような箇所に、例えば街路灯の近くに防犯灯があると、そういうような複数の照明が設置されるなど、非効率な状態の場所もあると思いますけれども、この設置間隔等にアンバランス、そういうことは生じてないかどうか、その辺をお伺いします。

◇市長(星野已喜雄君)

一般的な常識としてここは暗いな、ここはちょっと危険だなというところについて、その都度状況を判断しながら、当然防犯灯であるとか、街路灯であるとか照明灯が選択されて設置されていると思っております。したがいまして、それはですね、かなり最大公約的な市民感覚の中で陶太されるというふうに思っております。

◇20番(布施辰二郎君)

防犯灯が街路灯とかのそばにあって、非効率なところはないか、あるかということです。あれば是正していただきたいのですけども、その辺お願いします。

◇市長(星野已喜雄君)

私がそれぞれ全て調べているのではないので、この場では何とも申し上げにくいのでありますが、もし非効率なところがあればそれは是正していくことは大切かと思います。したがいまして、議員の方でそういったお気付きの点がありましたら、ぜひ担当の方に御指摘をいただければと思っております。

◇20番(布施辰二郎君)

わかりました。夜などまちを歩いて調べてみたいと思います。次に、防犯灯のLED化について一般質問させていただくというところから、先進地の事例をインターネットで探してみました。大阪の箕面市のホームページからであります。「防犯灯のLED化について御質問が寄せられました。具体的に防犯灯のLED化を御説明いたします。LEDの防犯灯はこれまでの蛍光灯の防犯灯に比べ消費電力と二酸化炭素の排出量を約60%削減し、約6倍長もちするといわています。そのことにより電気料金が約40%安くなり、維持費も大幅に減らすことができます。市ではこのようなLED防犯灯のメリットを生かせるよう、平成24年から26年度までの3年間で各自治会が設置管理していただいている市内の防犯灯6,700灯を全てLED化にしていただくため、通常は75%の防犯灯設置に対する補助金をこの3カ年に限り90%に引き上げて各自治会でのLED化を促進していきます。LEDの防犯灯は、一般的な20ワットの蛍光灯で、1年前までは1灯当たり3万円から4万円程度の設置費用がかかっていました。しかし最近になって省エネルギー意識の高まりとともに、LEDの有効性が浸透し大量生産されるようになってきたことから、同じ機種でも大量に発注すれば一灯当たり1万円を切るまでに価格が下落し、工事経費を含めても1万円強で設置できるようになりました。このため、市がメーカーと交渉してLEDを安価に購入できるようにするとともに、市内の電気工事業者に協力をしていただき、3カ年で全ての防犯灯のLED化に取り組むことにいたしました。」ということで、これは大阪府箕面市のホームページから抜粋したものですけども、人口が約13万人の町であります。100%ではありませんけども90%の補助ということです。箕面市がメーカーとまとめて価格交渉をすることで、そのスケールメリットを生かしてLEDの低価格化を目指すということですが、市民に喜ばれる施策で、いい事業だと思うのですけども、うちもやるよと市長、言えないですか、どうですか。

◇市長(星野已喜雄君)

大阪の箕面市の実例を引用されての御質問でございます。大変有意義な御提案でございますので、ぜひ参考にさせていただきまして、今後の対応に処してまいりたいと考えております。

◇20番(布施辰二郎君)

節電につきまして、職員の皆さん徹底されているなと、いつも感心させられていることが随分あります。過日も議会事務局に用がありまして寄らせていただきました。時々用があるもので寄らせていただくんですけど、外はかんかん照りで暑い盛りのときです。私が事務局に入った時に冷房がかかっていなかったものですから、「こんなに暑いのに冷房かけてないんかい」と乱暴な言葉でしたけども声をかけました。それに対して局長はすっと立って後ろ向きになって、おそらくそこに温度計か何かあったと思うのですけど、まだ31度で、大したことはないと言いながら座って、また黙々と仕事を続けられておりました。ちりも積もればですから、すごく見習うことでいいことだなとそのとき感じたのですけど。ここで私が言わしてもらいたいことは、「爪で拾って、箕でこぼす」ということわざがありますけども、なぜ電気をいっぱい使うところ、例えば街路灯とか水銀灯とかというところを節電を、検討されているかわかりませんけど、されていたら教えていただきたいですけれども、LED照明は普通の7分の1の電気料なるといわれています。そういう使用料になるということですので、その辺は市長いかがでしょうか。

◇市長(星野已喜雄君)

客観的な数値が、今議員がおっしゃられているようなことであれば、それは大変効果があるというふうな理解になります。したがいまして、そういったことを受けとめたときに、今後の対応とすれば、そういったLED化というのは大きな時代の流れかなというふうに受けとめております。

◇20番(布施辰二郎君)

次に、街路灯などの電気代金について伺っておきたいのですけれども、わからなければ結構ですが、現在使用されている街路灯、あれは何ワットぐらいで1日何時間くらい使用されているのか、わかったら教えていただきたい。

◇総務部長(生方秀二君)

お答え申し上げます。灯数につきましては20ワット、40ワット、60ワット等ございますけども、一番多いのは40ワットが大部分で占めています。以上でございます。

◇20番(布施辰二郎君)

街路灯の話を、私は今、させてもらったので、防犯灯ではないですよ。街路灯の話です。おそらく200ワットとか300ワットという大きい、公園なんかでもいっぱいついているやつです。それをお願いします。

◇都市建設部長(石坂コ三君)

お答えします。通常の道路なり河川等の関係に使っています街路灯につきましては、200ワット程度が多いと思います。また、公園内の外灯につきましても、200ワット程度のものが多いかと思っております。経費の関係ですけども、年によって大分違いますけど、21年、22年、23年によって違いますけれども、街路灯については260万くらいから160万円くらい。これは昨年度の震災の関係の節電が入ってるかなと思います。それと、公園内の外灯につきましても100万円前後ということで3カ年の平均がございます。以上です。

◇20番(布施辰二郎君)

おそらく200ワットから、街路灯・水銀灯ですが、250ワット、300ワットくらいのもあるかなと思うのですけど。例えば300ワットの街路灯でもLEDで使うと30ワットと同じ明るさということなのですよ。本当に考えられない、長持ちが15年もする。15年たってみないから実際のところわからないのですけれども、インターネットとかしょっちゅう出ています。そういうものをつくっている会社の宣伝も、そういうところに入っております。さっき聞き忘れましたけど1日何時間くらいそれをつけていらっしゃるかということと、もう一点、1基分で今の年間の使用料はどのくらいになりますか。200ワット、300ワットの街路灯でです。

(休憩を求める者あり)

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◇議長(大島崇行君)休憩いたします。午後1時13分休憩

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午後1時13分再開◇議長(大島崇行君)休憩前に引き続き会議を開きます。

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◇市長(星野已喜雄君)

微細にわたりますので担当部長からそれぞれ整理して答弁をいたします。最初に総務部長、後に都市建設部長。

◇総務部長(生方秀二君)

まず、防犯灯につきましてお答えさせていただきます。電気料につきましては、20ワットが年額で1,860円、40ワットにつきましては、年額2,652円、60ワットが3,456円となっております。以上でございます。

◇都市建設部長(石坂コ三君)

街路灯の関係でごさいますけども、市内には約170基ほどございます。その電気代につきましては、先ほど申し上げたとおり23年度では170万ほどでございますので、差し引きになろうかなと思います。時間帯におきましてはですね、外の暗さといいますか、設定されてあります明るさ等によりましてですね、時間帯が前後しますので御理解いただければと思います。また、公園等の外灯の関係でございますけれども、これにつきましては180基ほど設置をしております。これにつきましても、先ほど申し上げましたとおり、昨年度の決算におきましては100万円前後の経費がかかっていることで、差し引き数で割っていただければ1基当たりの使用電気料は算出できるのかなと思っております。以上でございます。

◇20番(布施辰二郎君)

その季節、季節によって使用時間は変わっているとおっしゃいましたけど、平均して1日何時間くらい使用していますか。街路灯の場合です。何時間くらいつけていますか。それと1基で1年間、どのくらいの電気料になるのですか。

(休憩を求める者あり)

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◇議長(大島崇行君)休憩いたします。午後1時17分休憩

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午後1時19分再開◇議長(大島崇行君)休憩前に引き続き会議を開きます。

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◇都市建設部長(石坂コ三君)

お答えします。街路灯の関係でございますけども、先ほど申し上げましたとおり市内には170基ほどということで、経費につきましても年間170万円ということですので、1基当たり1万円程度かなと思います。使用時間、これは季節によって違っておりますので、一概には申し上げることはできませんが、夕方から翌朝というふうになろうかなと思います。それと、公園等に使っています外灯の関係でございますけど、185基ございます。電気料につきましては、昨年度については100万円ほどかかっております。したがいまして、設置されている場所でも違うと思いますが、5,000円から1万円であろうかと思います。以上です。

◇20番(布施辰二郎君)

本当に細かいことまでお聞きして申しわけありません。どう考えてもLED照明に何とかかえていただきたい。必ずこれは将来市のためになると思っておりますので、細かいことまで申し上げて申しわけないですけど、もう1点だけ細かいことを聞かせていただきますが、街路灯の1基分、何百基もあるわけですけれども、1基分を新しくつくる場合の単価はどのくらいでしょうか。先ほど実は200ワット、300ワットの明るさを維持するのにLEDの場合は、30ワットで十分だということが出ていますので、1基分の街路灯設置費用、これがパソコンなんかでみますと18,000円くらいであると、おそらく全然考えられないと思うのですけど、街路灯1基の単価はどれくらいですか。環状線とかいっぱいありますけど。

◇都市建設部長(石坂コ三君)

街路灯というと一般的には私どものイメージがあるものかと思いますが、それにつきましては、昨年来の経験によります数値としますと、2万から3万円で変更することは可能かなと思います。ですが、道路交通法等に関係しております。道路関係なり河川の方の設置いたします外灯、これにつきましては、まだ設置変更をしておりませんが、1基当たり20万円ほどかかるかなと思っております。

◇20番(布施辰二郎君)

いろいろ部長さん方とのやり取りを市長は聞いておられて、ぜひ何かを購入する、何か事業をする、そういうことには参考にしていただきたいと思います。次は、やっぱりリース方式で取り組んでいる町を紹介したいと思いますが、「リースで防犯灯をLED化」福岡県の大野城市というところで、97,000人くらいの人口の町であります。時間がちょっと押していますのでちょっと早く読ませていただきますけれども、「大野城市は市が設置している防犯灯約5,600基を民間業者にリース方式で発行ダイオートLED照明に切り替える。市によると防犯灯はLED照明に一斉に交換するのは県内で初めてという。総費用は10年間のリース代と設置工事費など含め約1億7,000万円、その内今年度分関連経費を盛り込んだ補正予算案を9月3日に開会する定例市議会に提出する。交換の対象となるのは市内約5,900基の防犯灯の内省エネ効果がある、無電極照明を除く蛍光灯やナトリウム灯、計約5,600基。市は今年度から毎年約250基ずつ23年をかけてLED照明に切り替える計画を立てていた。しかし、リース方式を採用すると、市が直接工事するより費用が約半額で済む上、工事期間も3から4カ月で全て取り替えが可能になるということから計画を変更して、一括リース方法を採用することにした。防犯灯LED照明にした場合、電気代が10年間で約7,500万円の節約になると試算している。」これは2012年の8月31日官庁速報と書いてありますので、おそらく市長もごらんになっているかもしれません。このようにリース方式でもいいですし、違う方式でもいいと思いますけども、絶対損はないと思いますし、これは市民皆様に喜んでいただける事業になると思いますけれども、思い切るつもりはないですか。市長。

◇市長(星野已喜雄君)

ただいまは、福岡県の大野城市のリース防犯灯でもってのLED化についての御提案でございました。御案内のとおり、私どもも、今それぞれのところで地道に検討を加えている段階でございます。どちらの判断が適切か、あるいはまた、どの方法がよいかということを捉まえた形の中で、本市に適切な適正規模な状況を判断して、今後の議員が御提案されていることを参考にする形の中で、やはり検討を加えていかなければいけないと思っております。したがいまして、きょうの大野城市の関係等にいても十二分に勉強させていただきたいと思っております。

◇20番(布施辰二郎君)ど

ちらがいいか検討をするということですから、そうすると市長、やる気になっていただいたのでしょうか、もう一回お願いします。

◇市長(星野已喜雄君)

これは、時代の流れかなと思っております。したがいまして、そういった方向を捉まえた形の中で検討を加えていく必要があるのではないかと、やはり沼田市にとってどういうのが適切なのか、いろいろ聞いてみると伊勢崎市なんかのやっていることだとか、若干違うマスコミ等によく出ている類似団体のところであるとか、やや考え方がちょっと異なっているようでございます。もちろん、当然この大野城市のようなこういったリースの関係等についても初めての提案でございます。したがいまして、私ども沼田市にとってどういったことが一番合っているのかなというようなことをやはり適切に判断していく必要があろうかと思っておりますので、今日の御提案を重く受けとめた形の中で先に向かって対応を図らなければならないのではなかろうかと考えております。

◇20番(布施辰二郎君)

本当にしつこくて申しわけありません。これは御案内だと思いますけれども、現在、省エネだとかLED事業には欠かせない、全国で事業展開されている、先ほど出ておりましたけども、エスコ推進協議会ということについて少し述べさせていただきたいのですが。実は、県も前橋市も太田市も全部このエスコ事業を採用して事業展開をされております。私もその事業のメリットについてですね、注目をいたしました。エスコ事業業導入のメリットとしましては、新たな負担を必要としないということなのです。省エネルギー促進策ということでありますので、本当に検討していただきたい。それから、省エネルギー効果をエスコ事業者が、保証するということであります。資金管理から、資金調達から全部保証する。包括的なサービスをするということなのです。ですから、ぜひ本市でも総合的エネルギー問題など、このエスコ事業者などに、これは県もやってるし、他のところでもみんなやってますので相談されるとか、調査依頼などぜひしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

◇市長(星野已喜雄君)

先ほど来申し上げておりますように、このエスコ事業、あるいはリース、あるいは前段申し上げましたけれども伊勢崎等のやり方等も含めて、それぞれの中で本市にとって、何が一番事業としてメリットがあるのかというようなことをきちんと判断をした形の中で対応していくようなことになろうかと思っております。したがいまして、このエスコ事業ということについても、私どもが知らないわけではありません。よく承知をしていますので、よろしくお願いをしたいと思います。

◇20番(布施辰二郎君)

勉強家の市長でありますので、知らないなんてとんでもないことだと思うのですけれども、もう1点だけこのエスコ事業についてお願いしたいのですが、群馬県でも生涯学習センターとか県立自然史博物館など、温室効果ガス排出削減を推進するために、このエスコ事業を導入しております。また、節電と省エネを進めるため、先ほどから話が出ております前橋市では、来年の夏までに市内の防犯灯23,000基を蛍光灯からLEDに全て交換するということが、過日大きく新聞報道されました。市内の防犯灯は自治会が設置や管理を担当し、市は設置費や電気料の一部を補助しているということですが、防犯灯のLED化にあたり、設置と管理を民間業者に委託して市が使用料を支払う仕組みに変更されたと報道されております。それによって電気料は年間6,500万円から3,500万円に削減され、各自治会の経費負担をなくす方針ということです。また県内では太田市、2010年度に18,000基をLEDに交換し、年間1,960万円の電気料金を削減する効果を上げております。また、太田市同様、前橋市は、企業の持つ省エネのノウハウを公共事業に取り込むエコス事業を採用しております。システムや設備の提案から設置維持管理まで、事業側が包括的に担当。前橋市は、初期投資がいらず大規模な切りかえが可能になるということであります。これはまさに、最少な経費で最大の効果を上げる。こういうことだと思います。そして各町、自治会のメリットも大きいということで、これまで支払っていた約5,000万円の負担がなくなり、防犯灯の事業費を新しい事業に活用できるとしております。例えばのお話ですが、本市の防犯灯が約5,000基あって1年に50灯ずつ交換した場合、何年かかると思いますか。100年かかるのですよ。失礼、4,600灯と言っていましたね。92年もかかるのですね。県の話、それから太田市の話、前橋の話とあわせて、本市の話もお願いいたします。

◇市長(星野已喜雄君)

ただいま、太田、前橋等の事例を出されまして、エスコ事業導入の関係からくる事業のメリット化等についての御意見、そしてそれに基づくところの御質問がございました。これらについてもよく精査をしてですね、先ほど来申し上げておりますように、こればかりではなく、他のことも含めてですね、どうした方法が一番適切なのかどうかということを判断をしてまいりたいと考えております。

◇20番(布施辰二郎君)

本当に細かいことをお聞きして申しわけなかったですけども、次にクリーンエネルギー政策につきまして、本市では水力発電を立ち上げるということであります。小水力発電につきましては厳密な定義はないそうですが、新エネルギー利用等の促進にかかる特別設置法、これは省エネ法というのだそうですけども、出力1,000ワット以下の比較的小規模な発電を総称して小電力発電と呼ぶそうでありますが、一般的には10万キロワット以上は大水力、1万キロから10万キロワットまでが中水力、1,000キロワットから1万キロワットまでは小水力、100キロワットから1,000キロワットまでがミニ水力、100キロワット以下はマイクロ水力、1キロワット未満は極めて小規模な発電をピコ水力というそうでありますけれども、本市ではどのくらいの規模の水力発電を目指しているのでしょうか。

◇市長(星野已喜雄君)市民部長から答弁をいたさせます。

◇市民部長(田辺昇利君)

お答えいたします。今検討していますのは、今議員さん言われました、マイクロ発電、100キロワット以下を検討させていただいています。

◇20番(布施辰二郎君)

100キロワット以下ということで、大きい小さいはあまり関係がないと思うので、ぜひひとつ、よいものをつくっていただいて、教育にも使えるようなよいものをつくっていただきたいと思うのですけれども。さて過日、沼田市では自然エネルギー研究会を発足されました。趣旨と目的についてちょっと聞かせて下さい。

◇市民部長(田辺昇利君)

目的につきましては、本市の特性に合った再生可能な自然エネルギーの調査研究を進めることを目的にするということであります。

◇20番(布施辰二郎君)

自然エネルギーの研究会ですから、水力、太陽光、風力、バイオマス、クリーンエネルギー全般にいっぱいあるわけですけども、それとも、例えば、先ほど市長より小水力の話がありましたけども、小水力のみとか太陽光のみとか、そういうことで検討されるのだか、その辺のところを聞かせ下さい。

◇市民部長(田辺昇利君)

お答えします。研究会につきましては、先ほど議員さんがおっしゃったとおり、再生エネルギー全体について研究をしてもらうということで、今進めております。それともう一つは、今年度の委託事業としては、小水力発電の導入できるところを探すということで、委託事業としてはその方向で進めております。以上です。

◇20番(布施辰二郎君)こ

の研究会で結論が出た場合、例えば結論を出すようになっているのかどうかそれもわかりませんけども、結論が出た場合はそれにしたがって、市長が方向性を決められるのかどうか、それも教えてください。

◇市長(星野已喜雄君)

当然、最終判断は市長がしなければなりません。そこから出てきた結論といのは、十二分に重く受けとめて、それを遵守するような方向で考えていくということになろうかと思います。したがいまして、きょうもいろいろと午前中から論議なされているようにですね、まさにそういう意味では、ある意味においては第三者機関的な要素をもっております。そういったところから出てきた御意見を受けとめた形の中で、当然行政の立場からいたしますならば、議会等の調整もありますけれども、おおむねそこのところを遵守していくというような形の中の判断になっていくのではないかというふうに考えております。

◇20番(布施辰二郎君)

エネルギー施策につきましては、全国の自治体が取り組むようになってまいりました。それこそ、水力、太陽光、風力、バイオマス、あらゆる可能性を探っていると思いますけれども、結局その土地にあるものを利用するのが一番よい方法だと思うのですけども、最近よく聞く言葉にコジェネレーションという言葉があります。コジェネレーション。御案内のように、これは燃料を燃やして発電していると同時に、その排熱を空調とか給湯とかに利用するシステムですね。エネルギー資源から複数のエネルギーを取り出して、総合的なエネルギー効率を高める仕組み、これを総称して、コジェネレーション。例えば、本市でいえばですね、白岩の焼却場などがありますけれども、そのようなことを検討されたことがあるかどうか。現在ふれあいセンター等に給湯しているだけですけれども、これを、発電を先にしてからお湯をそちらの方に流すと。コジェネレーション、その辺は検討されたことがありますか、市長。

◇市民部長(田辺昇利君)

下の二箇村清掃工場の関係につきましては、今のところ温水ということで、水を温める程度のところで、今のところはそこまでの検討はいたしておりません。

◇20番(布施辰二郎君)

これはですね、やっぱりコジェネレーション。これこそ検討してもらいたい。あるものを利用する。必ずそれはいい結果になると思うのです。発電をして、発電した後、ふれあいセンターの方にやればいいのです。その辺は市長検討を約束してください。

◇市長(星野已喜雄君)

当然、このエネルギーの研究会はですね、先ほど申し上げましたように、総体的な形の中で再生可能なエネルギーの調査研究を進めることを目的することになっていますから、本日御提案されたことも踏まえた形の中で、研究会の中でのまた論議もいただければと思っておりますし、市といたしましても、担当課をしてですね、十二分な調査をさせていただきたいと存じます。

◇20番(布施辰二郎君)

次にですね、沼田平土地改良区の件なのですけれども、御案内のように12年前に一般質問させていただいた経過があります。過日12年前と同じようにそこを歩いてみました。写真も何枚か撮ってまいりましたけども、あまり変わってないように思うのですね。平成12年当時からですね、用水路用地の土地は一切民間には貸さないという当時の市長さんの答弁だったのです。私が見た限りでは、民間の方々が多数使っていられるように思われます。それでいいのかどうか、重ねて伺います。

◇市長(星野已喜雄君)

どういう形の経過があったか、私も詳細に承知している立場でございません。言われるとおり、一般的な立場からすると公的なところを私の方が使っているということは公正な立場からするとやはり問題があるのでなかろうかと。ただ、市が購入をする以前の段階の中で、既にそういったことを私が占用としていたという経過もあるやに聞いております。したがって、その辺のところはですね、やはりひとつ精査をして考える必要があるかなというふうに思っております。一般的には、公的なところについては、御案内のとおり私が使う場合には、きちんとした占用許可とか、そういったことがないとまずいのではなかろうか考えております。

◇20番(布施辰二郎君)

平成12年当時、当時の市長さんはですね、全部きれいにして買っていると、貸してあるとかそういうのは一切ないという話だったのですよ。それが12年たってもそのまま、じゃあ使い得でいいのかどうか、公平・公正の面から見てどうですか。これは調査する約束をして下さい。市長。

◇市長(星野已喜雄君)

繰り返し申し上げたいと思いますが、いろいろないきさつがあるのでしょうか。私もその辺の経過等については承知をしておりませんが、土地改良区から市が受け入れるというくだりがあって、その前段は土地改良区が持っておられたようでございますね。市が一応受け入れるという形の中にあって、その辺の経過があったようでございます。先ほど来申し上げているようにですね、公的なところの部分について、私が使っているのではきちんとした占用許可等をとらない限りにおきましては、これはいろんな意味で問題があることになります。したがって、それらのことについては精査をしていく必要があるのでなかろうかと考えております。◇20番(布施辰二郎君)そうすると、今使われている方は複数人いらっしゃいますけれど、占用許可をとっていられるかどうか。

◇都市建設部長(石坂コ三君)

お答えいたします。平成5年から平成13年度までにかけまして、沼田市としても用地を取得しました。その後19年の2月に現地を確認させていただきました。それ以降私どもにつきましては、境界確認または、付近の建築確認等の案件がございますので、通常の維持管理と同じような考え方で行っておりますが、確かに御指摘のように、今市長が答弁いたしましたとおり、2つの種類の方に分けられるかなと思っております。以前から土地改良区の方で借地といいますか、利用されていた方、そしてその後ですね、私どもに占用された方、交通整理いたしまして、今後適切な維持管理に努めてまいりたいというふうに考えておりますので御理解をお願いいたします。

◇20番(布施辰二郎君)

それじゃあなくって、今使われているのか、占用許可をとってらっしゃるのか、いらっしゃらないのか、その官民の境をきちっとしていただきたいということなのですよ。これ市長どうですか。◇市長(星野已喜雄君)先ほど来答弁をしておりますように、何か土地改良区の時代から新しく市が占用、つまり受け入れるというくだりがあって、そしてそこのところの部分があるので実は慎重な言い回しをしているわけです。当然適切な占用許可をとっていないところについては、きちんとした指導をしていく必要があるのではないかと、こういうふうに考えております。

◇20番(布施辰二郎君)

時間もなくなってきたのですけども、他にもこういった公有地で市民が使われている、無断で使われているところはあるかどうか、お伺いします。

◇都市建設部長(石坂コ三君)

私ども建設課が主に赤線・青線、通称名でございますけれども、使われているような敷地が多数ございます。そういった場合につきましても、国から譲渡していただいたという経過がございまして、そこの境界等につきましては、はっきりと市内の方々に、ここまでが官地でここまでが民地だよというようなところがはっきりと交通整理するような場所が、明確にお答えすることが残念なからできません。今回の案件につきましては、土地改良区さんからいただきまして、その時点で境界確認を行っております。また、実際の用地のプロの業者の方に入っていただきまして、線引きをさせていただいているという経過がございますので、御理解していただきたいと思います。

◇20番(布施辰二郎君)

最後になりますけども、これは市長、それは答えないよというのならそれで結構ですけとれども、実は二、三年前漏れ聞いた話でけども、高戸谷から水をいただいておりまして、それの水利権が切れてたのを市長が自分の人脈でそれをもとどおりにしていただいたとか何とかという話を聞いたのですけど。水利権でもなくなっていれば大変なことになるわけで、それを市民の皆さんは知らないと思うのですけども、そういうことを漏れ聞いたものですから、本当に実際そういうことがあったのかなと、そういうことをいつも思っていたのですが、なかなか聞く機会がなくて、もし市長そのことに対して答えられたら、答えていただきたいと思います。答えられなかったら結構です。時間もなくなりましたので、これで終わりにさせていただきます。ありがとうございました。

◇市長(星野已喜雄君)

実は、本問題は私が市長に就任した後、下田助役さんがおられまして、その後、県から金井助役さんをお迎えし、さらに2年間の経過の後、丸岡助役さんをお迎えした経過がございました。特に金井助役さんのときに、本問題が大きくのしかかってまいりまして、群馬県御当局の方から、いろいろと国の方のしかるべき機関に星野已喜雄という沼田の市長が、いろんなところに働きかけてほしいということで、率直なところ努力をさせていただきました。丸岡助役のとき、そういう意味ではいい結論をいただきました。詰まるところ、これをお金に換算すると40億にはいきませんが、ややそれに近い30数億のお金に換算されるのではなかろうかというふうな形でもって分析しております。したがいまして、この案件につきましては、確かに今、そういった御質問がありましたので答えているわけでございますけども、相当な水面下の努力がありました。そして、それは大道に則した形の中で沼田市の利益のためにはどうした方法が適切かということを思いながら判断した結論の中で、大きな成果を得られたなというふうに思っております。以上申し上げまして答弁といたします。

 

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